こんにちは。中目黒のパーソナル美容師の岡田です。
先日、ブログを読んで下さった方よりご相談を頂いたのでそれにお答えしていきたいと思います。
レプロナイザー(ヘアビューザー)と〇〇は相性が悪い!?
まずは、頂いたメッセージはこちら。
要約して文字に起こしてみますね。
《ヘアビューザー、ヘアビューロン、復元ドライヤーと持っています。使ってみてもあまり変わらないような気がして。
普通のドライヤーで」いいかなと思いながら使っていますが、美容師さんからみて「使えば使うほど」って実感ありますか?》
ということですね。
ヘアビューザーやヘアビューロンをお使い頂いてるみたいですが、あまり効果を感じられないと言うことです。
僕は復元ドライヤーを持っていないのでそこはあまり詳しくは話せないので、ヘアビューザー関連についてお答え致しました。
僕自身、凄くいい商品だなと思っているのですが、実感するという部分に関しては個人差はあるので
「残念ながらそう感じてしまう方もいるだろうなぁ」
と思ってしまうのですが、そこで終わってしまえば普通の美容師なので、パーソナル美容師の岡田は更に深く掘り下げて聞いていきたいと思います。
なるほど。
「お湯だけで洗っている」ということなので、いわゆる「湯シャン」てやつですね。
実感できていない理由も少しわかった気がしますので、以降プロの美容師としてのアンサーも織り交ぜてこの問題に関して解決していきたいとおもいます。
「湯シャン」に関しての美容師的見解も後ほど書いていきたいと思います。
シャンプーとレプロナイザー(ヘアビューザー)と乾燥
ヘアビューザーやヘアビューロンがこんなにも幅広い人々に受けている理由というのはやはり
【ドライヤーの熱による負担で髪が傷まない】
というところでしょう。
ですが、髪の毛が乾燥するというのは何もドライヤーだけではありません。
普段何気なく使っているシャンプーでも髪が乾燥してしまう原因があるのです。
これは前にも一度書いたことがあるのでこちらを参考にして欲しいのですが、
洗浄力の強いシャンプー剤を使ってしまうと、やはり髪も頭皮も必要な成分まで落とされてしまって、その結果で乾燥します。
髪の乾燥の原因は大きく分けて、「紫外線」や「湿度」などの外的刺激による乾燥と、「シャンプー」や「ドライヤー」の毎日の習慣的な乾燥です。
水に濡れると髪は傷むと言われているので、普通に生きているだけで髪はダメージしているのです。そこでヘアビューザーやレプロナイザー、ヘアビューロンといった「バイオプログラミング」が施されたリュミエリーナのアイテムが効果を発揮します。
しかし、それが当てはまらないパターンの方もいらっしゃいます。
そもそも相談頂いた方は湯シャン派でした。
湯シャンというのは「シャンプー剤を使わずにお湯だけでシャンプーをするやり方」なので、
『そもそものシャンプー剤による必要以上の乾燥は無かった』と考えられるでしょう。
なので、実感しにくかったと言えるでしょう。それについて考えていくことにします。
「美」を水分と脂分のバランスから考える
健康な髪の毛の条件というものの一つは、水分と油分のバランスがいい状態です。
一般的に健康な髪の毛の水分バランスは11〜13%と言われております。
それが、洗浄力の強いシャンプーで洗ったり、普通のドライヤーで乾かすことで、水分バランスが7〜8%まで一気に下がってしまうんです。
ということは、シャンプーとドライヤーによって髪の毛が『乾燥してしまった状態』です。
頭皮に関しては、体が「頭皮をこれ以上乾燥させないように!」と、皮脂を出してバリアを張って外的刺激から守ろうとします。
ですが、髪の毛は足りなくなってしまった水分を自ら補えない。
では一体どうなってしまうかというと、空気中の水分を取り込んだり放出したりしてしまうため、外的要因に左右されやすい髪の毛になってしまいます。
それが繰り返されることによって、知らず知らずに「ダメージ」を受けて髪は脆くなり、湿気や水分に弱い「くせ毛」が出来上がってしまう。
ヘアビューザーやレプロナイザーが「くせ毛に良い」とされているのはこのためです。
それが頭皮や肌にもヘアビューザーやレプロナイザーが効果を発揮しているので、「髪にツヤが出る」し、「美顔効果がある」のです。
頭皮に関して与える影響について書いた記事があるのでこちらを参考にしてみてください。
ですが、そもそもそういった対策の【必要がないこと】が1番いいです。「対策」に力を入れるというよりかは「予防」が最優先ということですね。
髪や頭皮にとっていい状態というのは当たり前ですが、
【水分と脂分がバランス良く保たれていること】です。
なので、流行り廃りに関係ない、そういった人間にとっての普遍的な面からも美容を考えていくと答えは見つかるかも知れませんね。
湯シャンがおすすめっていう事??
そうなると、「湯シャンがいいってこと?」ってなると思いますが、これに対しては
『ご自身の肌質や体質・アレルギーやアトピー等の具合による』
というのが僕としての美容師的な見解です。
今回ご相談いただいた方は、湯シャンなので「シャンプー剤による乾燥がしにくかった」と言えますが、湯シャンも合わない人は頭皮環境にとっては逆効果な場合もあります。
もともと皮脂が多い方などは、湯シャンによって落ちなかった皮脂が紫外線によって「酸化」してしまい、毛穴をふさいでしまうといった事例もあるので、
一概に「湯シャンがいい」と言えるわけではないのはこのためです。
肌が弱い方というのは、元々の外的刺激から身を守る皮脂の分泌が少ない人が多いので、皮脂を落としすぎると外的刺激を受けやすいという理由で医師からも「湯シャン」を勧められることがあるそうです。
それに、サロンに務めているような普通の美容師さんだと、サロンに置いてあるシャンプー等を勧めると思いますが、
僕はそういった所属サロンはなく、個人でやっているパーソナル美容師なのでそういったお客様の知らないところのメーカーやディーラーとの『大人の付き合い』はなく、お客様に自分が本当にいいと思ったもの以外は勧めません。
なので、肌が弱い方なんかが使うシャンプーとかは、その道のプロの皮膚科のお医者様が勧めるものの方が安心して使えると思います。
お肌が弱い方なんかは髪の毛より「頭皮」の悩みが多いと言えるので、そういったものは大事にされた方が良いかと思います。
逆に、髪の毛のケアに関しては、肌に触れない範囲でのケアがおすすめなので、乾燥を防ぐ「洗い流さないトリートメント」でもいいかもしれません。
名前は伏せていますが、某有名サロンで出しているシャンプーも合わなかったみたいなので、「名が知れた商品かどうか」が重要ではなく、「使う人に合っているかどうか」というのがとても重要だと僕は思っています。
それも、一人一人のライフスタイルに「パーソナル」な答えがあるのでそれも一緒に考えていけるといいですね。丁寧に、こういった「パーソナルな部分」に一緒に答えを見つけていけたらと思います。
それが、僕が「パーソナル美容師」をしている理由でもありますし、「一人一人にとことん向き合う」ことが出来るので、何かお困りなことがありましたらいつでも相談してください。
LINE@相談のその後
その後、この相談者様とは色々とお話をさせていただいて、一度シャンプーをかかりつけのお医者様に相談してもらい、ヘアビューザーを使い続けてもらうことになりました。
これからの暖かくなる季節で、不衛生になりやすい「湯シャンによる頭皮環境」の改善も踏まえ、
・湯シャンに拘りすぎず、汗をかいた日などはシャンプーすること。(その際、洗浄力がマイルドなシャンプーで髪に必要な成分を必要以上に落としすぎないこと。)
・乾かすときはヘアビューザーで頭皮と髪の毛の乾燥を防ぐこと。
この2点をお勧めいたしました。
誤解のないようにいっておきますが、僕がこの相談者様にヘアビューザーを販売した訳ではないですし、利害関係のないところで美容師として正直なお話しをさせていただいています。
(そして、一つの方法としての提案なので、これが正解かどうかという話でもありません。)
なので、いち美容師の「リアルな声」として聞いてほしいと思いますし、ここにはもちろんお金も発生していないので、「悩みを解決してほしい」という僕の気持ちでしかありません。
是非ヘアスタイルを切るときには、機会があれば僕にお任せ下さい。色々なWEB上では出来ないもっと細かいアドバイスもできると思いますので。
ご相談いただきありがとうございました。
長くなりましたが、それでは。
岡田 彰大


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