こんにちは。中目黒のパーソナル美容師の岡田です。
さて、今日は久しぶりのお客様が来てくださって、バッサリと切らせていただきました。
「バッサリ切るなら岡田さんって決めてるんで」って言ってくれて、最高でした。ありがとうございます。
最近本当に切る人多いですね〜。春だから?気分変えたいから?ストレス?まぁなんにせよ僕にとっては嬉しいことなので、その気落ちに背中を押すようにバッサリ切ってます。
カットは好きなのですが、僕の場合のこの「好き」の感情は
「カットが好きだから髪切るのが最高!俺に任せろ!バッサバッサ切るぜー!ウェーイ!」
というよりかは、
「大胆なチェンジを任せてもらえることが嬉しい!ありがとう!この仕事やってきてよかった!」
という感じですかね。
毎回言ってる気がしますが、信頼関係も何もない初対面の人にいきなりばさっとハサミを入れるっていうのはしません。だって怖いじゃん。
切ることに怖さが勝つうちはハサミは入れない
知らない人をカットすることは、美容師を初めて何年経った今でも「怖い」です。何万人とカットさせていただきましたが、その「臆病さ」は未だにあります。
「怖さ」を感じるというものは人柄としての「ビビリ」みたいなものとはまた違って、「未知の怖さ」というもの。
未知の怖さがあるというのは、ヘアスタイルではありません。「その人自身」が自分にとっては未知だからです。
「人」が見えないから。
だから、僕は「技術としてのカット」にはこれまでの実績での「自負」や「自信」みたいなものはありますが、それと隣り合わせて「臆病さ」を常に持ってます。
何も知らない状態からその人を知っていくこと。これが本当に大事。だから僕はカットよりカウンセリングの方が長いことが多々あるんです。
でも、その気持ちがあるからこそ美容師やっていけてる気がします。
そして僕はお客様のヘアスタイルを通してより、「寄り添える存在」になれる気がします。
自信とプライドと向上心と臆病さ
『自分が一番、正しいのは俺だ』と思ってる時は「自信や「プライド」が勝ちすぎていて、良くありません。(僕の場合は)
かと言って、
『自分なんて10年以上やってるのになんでこんなことも出来ないんだ・・・』と思っているときは「自信」が少なすぎても良くありません。(僕の場合は)
『これ以上やってもあんまり変わらないだろうな』と思うときは「向上心」がなくなっているので後は衰退するだけ。現状維持はあまり良くない。
ヘアスタイルも同じことが言えるかもしれません。
だけどみんなお客様もそれをわかっているけど変えられない。だってそうでしょう?
だからみんな「整え」で、「伸びたぶんだけ」ってなる。
それは「怖い」から。変えてどうなるか分からないから怖くなる。自分にとって「未知」だから。 臆病になる。
ヘアスタイルを変えるときや、バッサリ切るときも、同じ。「似合うかどうか分からない」から切らない。「変になるかもしれない」から変えられない。
だけど本当は変えたい。 わかってる。
だからこそ僕はその「変えたい」を応援する。 だから僕は切りたい人を切るのを止めません。 そして何よりも、他のどの美容師よりも僕はあなたのことを知っていれば、似合うヘアスタイルを作ることができる。
それは僕にとっての「カット」というものが
ただ単にヘアスタイルを上手に切るという技術云々というものの「カット」ではなく、
いかにその人に似合うヘアスタイルを作れるかというのが「カット」の本質だと思っているからです。
それが正解かは分からないけど、それが僕の今精一杯できること。
「その人を知らないと切れない」というより、「その人を知ることでより似合うヘアスタイルが作れる」という方が近いです。バッサリ切ることの怖さはもちろんあります。
だけど、それを超えるのはいつもお客様との信頼関係であり、変えた時に感じるだろう「楽しさの部分」なんですよね。
新しい自分との出会いは人との出会いから
ヘアスタイル変えるのはウキウキすること。美容院は楽しいところ。心踊ること。
そう思えることは今まで出会ってきた美容師さんに恵まれているのかもしれません。
僕もそういう美容師の一人になりたいと心から願うし、日本の女性が美容室が嫌いになってしまう人が生まれないことを切に願います。
冬も終わって、春が来ましたね。
桜が満開の中目黒で、お待ちしています。
それでは。
岡田 彰大


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