こんにちは。中目黒のパーソナル美容師の岡田です。
春になってヘアスタイルも明るめのカラーリングが人気となっています。
アッシュ系の透明感のあるカラーリングも引き続き人気ですが、春になって少し色味を入れすぎない、まろやかな寒色系の赤みのないカラーリングのオーダーも多くなってます。
「赤みのないカラーリング」のオーダーも多いので、これを機にサロンではどういう染め方があるのか、まとめて見ました。
赤みのないカラーリングを目指すには、ハイライトカラーがオススメ
「赤みのない透明感のあるカラーリングをしたい!」という方も多いと思いますが、
カラーリングで髪の赤みをなくしていくには大きく分けて2種類あって、
1・「ブリーチ」を使って明るくして髪の毛を赤みの出ない明るさまで染めていく方法。(14LV以上(ブリーチ1回だと難しい))
2・頻繁にカラーリングをすることで「カラーリングの色味」を重ねて赤みを抑えていく方法。
この2つがあります。
この2つの方法のいいとこ取りをしているのがハイライトカラーリングなので、実質3つとさせていただきます。
ちなみにハイライトを入れている状態はこんな感じになります。
アルミホイルを使ってハイライトを入れています。ハイライトカラーに関しては後から詳しく紹介していきますね。
ではまず、二つのそれぞれのカラーリングの方法のメリットデメリットがあるので、それを踏まえて自分にあったやり方を選んでいくのが良いと思います。
それぞれのカラーリング方法のメリット・デメリット
1の方法は、ブリーチを使って前頭を染めていく「ダブルカラー」と呼ばれるものが多く、
「全頭ブリーチ」をして髪全体の明るさを出してから「カラー剤」で色味を足していく方法。
いわゆる「金髪」と呼ばれるものや、それに近いカラーリングはこちらの方法です。
これくらい透明感のある明るいカラーリングとかは日本人だと全頭ブリーチしないと無理ですね。
実は僕も昔は全頭ブリーチをしてカラーリングしていました。
赤みが強い髪質なので、この写真の時で毎回2、3回くらいブリーチしてましたね。これでも黄色が少し残っています。
期間として3習慣に1回はカラーリングしてましたね。色が抜けるのも早いです。
ダメージを気にせずに色味に拘りを出したいならこちらがおすすめです。(一度全頭ブリーチをすることで後から入れるカラーの色が出やすいです)
全頭ブリーチのメリット・デメリット
いわゆる全頭ブリーチをしてのダブルカラーの最大のメリットはブリーチを使って髪の色素を抜いていくことにあります。
そのため、本来の自分の髪の毛とは違った雰囲気を楽しめたり出来ますが、それには痛みも伴います。
メリットとしては
- ・ブリーチを使って全体的に髪が明るく染めるので、赤みが出にくい髪のベースが出来る
- ・ベースが明るくなるため、ハイトーンカラー等の透明感のあるカラーリングが出来る
- ・カラーリングの発色が良く、キレイな色味が出やすくなる
反面、デメリットとしては
- ・ブリーチを使って全体を染めるので髪にダメージがかかる。
- ・ベースの色味が薄いので色持ちはそんなに良くない。
- ・中途半端に明るくするとオレンジになってしまい逆に赤みが気になる
- ・次に生えてくる根元の髪の毛との差が出てしまう。(プリン状態)
こんな感じでしょうか。あとは、パーマとの相性も悪くなってしまうので、注意が必要です。
次は2の方法を見ていきましょう。
赤みのないカラーリング剤で色味を抑える方法
普段働いている方なら日常生活の中で会社の規定などで、髪の明るさの制限がある場合がほとんどだと思います。学生さんでもアルバイトとかで制限ある方もいますね。
髪のダメージが気になる人や、そんなに明るいカラーリングが出来ない人はこの方法で染める人が多いと思います。いわゆる一般的なサロンカラーですね。
お客様でもこういった感じで染めていくのが多いです。
全頭ブリーチをしたくない人や、そこまで赤みに拘らない人はこの方法で赤みを抑えていくのがおすすめです。
カラー剤で赤みのない寒色で色味を作ることで、ブリーチをしなくてもカラーリングをして染めたての状態はしっかり赤みが抑えられています。
ですが、時間が経ちシャンプーをするたびにカラーリングで被せた色味が落ちてしまうので、時間が経つと元の髪の赤みは出てきてしまいます。
それを、その色味が抜けきる前にまたカラーリングを入れることで、どんどんと赤みのないカラーリングが出来上がっていきます。
そのため、この方法で赤みのないヘアカラーをキープするはカラーリングの頻度やホームケアが大事になってきます。
カラーリング剤で抑えるのメリット・デメリット
先ほど紹介した全頭ブリーチはブリーチを使って髪の毛を明るくすることで、赤みを削ってなくしていくのに対して、
こちらの方法では明るくして髪の赤みを削るのではなく、上からカラーリングの色味を何度も被せていくことでなるべく赤みが出ないようにするという方法です。
なのでこのようにカラーリング剤を塗ってから適切な時間を置き、カラー剤の発色を最大限に発揮させる「最大発色」させることが髪に色をしっかり入れるポイントです。
メリットとしては
- ・適度に赤みのないカラーリングを楽しめる
- ・ブリーチを使わないので髪の毛にダメージがかかりにくい。
- ・カラーリングが抜けきる前に色を重ねることでどんどん色が定着しやすくなってくる。(1ヶ月〜2ヶ月周期)
反面、デメリットとしては
- ・時間が経つと本来の髪の赤みが出てしまう。
- ・表現できる色味の幅が少ない(明るさが出せないので)
- ・赤みを根本からなくすことは出来ない。
こんな感じでしょうか。
最近ではメーカー各社で発売するカラーリング剤が良くなっているので、一般のカラーリングでも十分赤みを抑えていくことが可能となっています。
なぜハイライトを入れると赤みがなくキレイなヘアカラーになるのか
ではハイライトカラーは何が違うのか見ていきましょう。
簡単にいうと、先ほどの一般的なヘアカラーをベースに、ブリーチカラーのいいところを取り入れたのが「ハイライト」を使ったカラーリングです。
ベースカラーの中に明るさの違うカラーリングが入ることで、ヘアスタイルに立体感も出ます。
実際にハイライトを入れることでどうなるか、見ていきましょう。
ベースはこちらのお客様。というか友人の【しょうこさん】です。
今回はカラーリングの期間が空いてしまっていたので、根元の部分と毛先の部分をつなぐハイライトも入れます。
このように、細かくハイライトを入れていきます。
段差の少ないミディアムヘアなので、表面全体に細かくハイライトを。
そして、中間〜毛先にかけてのグラデーションがつくように、入れました。
こうすることで、重くなりやすい毛先にかけて明るくなり、透明感があるヘアカラーを目指します。
一度流して、再度カラーリングをしていきます。
アッシュとモノトーンを濃いめに入れていきます。
乾かしただけだとこんな感じです。見事に赤みが抜けましたね。
カラーリングが根元から毛先にかけて明るくなっていってます。境目も馴染んで、キレイになっています。
このように、細かくハイライトを入れることで、色が抜けてきてもその退色も楽しめるようになります。
重く見えやすい毛先もこの通り。
根元も上から見るとこんな感じになっています。
よーく見ると色味の違う線が入っているような感じです。これがハイライトを入れた部分。
根元は明るさは上げずに伸びてきても気になりにくい程度の色味で染めました。赤みを抑える程度ですが、ここにもハイライト効果があります。
根元からハイライトを入れることで、根元が伸びてきたときにもプリン状態になりにくくなるというメリットもあります。
いかがでしょうか?わかりますかね?
春から夏にかけての暖かくなる季節はハイライトがおすすめです
以上、それぞれの二つの方法のカラーリングのいいとこ取りをしたハイライトカラーリングの実例の紹介でした。しょうこさんありがとうございます。
ハイライトカラーを入れると全部で3選。赤みのないカラーリングをしたい人はぜひ参考にして見てください。
最後のハイライトカラーも、入れるなら春から夏の暖かくなる季節には特におすすめです。
髪が動くことが多くなる季節ですし、結ぶのにもハイライトが入っているとヘアアレンジもワンランク上のおしゃれヘアになります。
いつもと違うカラーリングがしたい!周りと差をつけたい!
そんな人にはハイライトを使ったカラーリングはいかがでしょうか?
ぜひ相談してみてください。
それでは。
岡田 彰大


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