こんにちはパーソナル美容師のオカダです。
今回のお客様は、ロングヘアをばっさりボブにカットしたいということで、その劇的before→afterの様子を記事にさせてもらうことにします。
雑誌に出ていたりするヘアスタイルよりも、ずっとリアルなサロンワークでの施術はこんな感じでやってますというものを2017年は定期的に載せていきたいなと思っております。もちろん、お客様に承諾は頂いているのは前提です。
お客様の変身過程の記録も兼ね、普段の自分のサロンワークを見直すきっかけにもなればと。
あとは、僕の「パーソナル美容師」ってなんなの?という質問もよく頂くので、仕事ぶりというのの紹介も兼ねて。
以前、ブログにも書きましたが、美容室が大嫌いな方もいると思うのでそういう方へのメッセージも兼ねて。まぁいろいろですね。
こういう思いを込めて切りました。という、僕の美容師としての思いとお客様への感謝の気持ちも伝えられたらと思います。
リアルなサロンの現場の姿をお届けしていきます
「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」
と、モッズコートを着て叫んでいるわけではありませんが、つまりはそういうことです。
もちろん、リアルなのでごまかしは効かないし、ブログにかくということはもちろん他の美容師さんも見ているので、美容師の僕としてはある意味覚悟のいることです。
だけど、一度切った髪の毛は戻ってこないですし、なによりお客様は切る側の美容師よりももっと色んな覚悟をして僕のところに相談に来ていると思いますし、
美容師としてそういった覚悟を僕も持って仕事に取り組むことで「仕事の精度」というものも今以上に上がるでしょうし、もっとお客様に寄り添うこともできそうです。
なので、ちょこちょこそういった取り組みも始めていきますね。2017年は忙しくなりそうです。
と、前置きが長くなりましたが、始めて行きましょう
結婚式を終えたのでばっさりボブにします
カラーリングする前のbeforの状態を早速取り忘れてしまったのでこちらでご勘弁を。
カラーリングした後のウェットの状態です。ロングですね。
お客様も結婚式も控えていたので、一緒にキレイに伸ばしていた状態です。肩下くらいから伸ばし始めていたので、こうみると頑張ってキレイに伸びましたね。
今回のお客様は普段補聴器をつけていらっしゃるので、筆談にてカウンセリングをさせていただいております。
サロンワークで走り書きで僕の字が超絶汚いのですが、見づらくてすみませんがこんな感じで勧めていきましたというメモ程度に。
結婚式も無事に終わり、妊娠されたので(おめでとうございます!)今回のポイントとして目指していくヘアスタイルとしては
・スタイリングが楽になるように
・妊娠しているので(体調面で)いつ来れるか分からないから持ちがいいヘアスタイルに。
・あまり手がかからないヘアスタイルに
という3点をクリアできるヘアスタイルとして「ボブ」スタイルにさせて頂きました。
筆談なので僕の読みづらい汚い字をなくなく読んで貰ってしまうわけですが(いつもすみません)、しっかりとお互い納得できるヘアスタイルを目指して一緒にカウンセリングして決めて行きます。
ウェットでカットさせていただいた状態だとこんな感じです。
今回、結べなくてもいいということだったので、段差のあまりつけないローレイヤーのボブスタイルを一緒に選んでいきました。
段差をつけるメリットとしては、動きが出やすくなったり、アイロンで巻いたときの表情が出やすいというメリットがありますが、今回は「スタイリングが楽なように」というオーダーもあり、
「普段はアイロンをそんなに使うことがない」ということだったので、乾かしただけでまとまるヘアスタイルとして【再現性が高く時短できる】という点は、このヘアスタイルを選んだ良さでもありますね。
一歩の段差をあまりつけないデメリットとしては「ぺたっとしやすい」とか、動きが出にくいという点がありますが、その辺は軽く見えやすいようなカラーリングで寒色系を選ぶことでカバーしていきます。
※もちろん、今回はお客様の髪質が良い状態で伸ばしてこられたので可能なことでもあるのですが、合うヘアスタイルは髪質や顔型や骨格によって人それぞれ変わってきますので、同じ条件でもまた違うヘアスタイルを提案させていただくこともあります。
乾かして少し整えるとこんな感じになります。もちろん、乾かしただけです。
しっかりとブローをしてから切るという美容師さんもいらっしゃいますが、僕の場合は【お客様が自分で再現できるかどうか】というところもポイントにしているので乾かす際にブローはほとんどしません。
「ブラシを毎日使ってブローする人」にはブローしてから切ることもありますが、僕は【全ての施術を自分で担当する】パーソナル美容師なので、
他のサロンでブローを担当する「アシスタントだけが知っているようなクセ」の具合も自分でみながらカットすることが出来ます。なので、
「ここの襟足の生えクセが自分で乾かすときに出てくるだろうな」
とか、そういうお客様自身が気になる髪のクセだったり「いつもこうなっちゃう」という気になる部分もひとつずつクリアしながらカットしていくことが出来ます。
今回のお客様も若干襟足の癖があり、「自分で乾かしたときに出てきそうだな」というヘアドライの時点で気になる部分は調整して短くさせて頂きました。
そういった「お客様自身が気になる部分」に関してよりしっかりと把握しながら施術できるというのは「パーソナル美容師」ならではかもしれません。
ロングからばっさりスタイルチェンジしたときの注意点
ロングヘアからばっさりと短くショート~ボブにヘアスタイルチェンジされる方に多く見られるのが
「ロングの時には気付かなかったけど短くしたら髪のクセが出た」
ということです。美容師さんはよく分かっていると思いますが、意外とお客様自身で悩んでしまう方が多いので、安心して貰う為にこれについて少し書いておきます。
なぜこういったことが起きるかというのをこれからバッサリ切られる方の為に説明していきますと、こういうことが起きてしまう理由としては
「髪が長いときは髪の重さでクセが抑えられているから」
なんですね。
なので、クセが気になる方は髪を伸ばすことをオススメされたことがある人も多いと思いますが、それは今回の逆パターンで「髪の重さでクセを抑える」ことが効果的だからです。
今回のお客様に関しては癖はそこまで強く出ませんでしたが、長くしている間(伸ばしている間)に出来てしまうクセというのも存在します。
例えば、髪が長いときにポニーテールとかで「結んでいることが多かった人」なんかは、襟足が上に向いて癖が付いてしまうこともあるので、その辺もバッサリ切るときなんかは美容師さんによくみてもらって下さいね。
もちろん、僕みたいなスタンスの美容師はそういった部分にも目が届きやすいのでしっかり相談しながら切らせていただきますので、気になる方は是非ご相談ください。
劇的に人生が変わるのは言い過ぎかもしれないけどちょっとは変わると思う
さて、今回のお客様は見事ロングからボブにチェンジさせていただきました。
夜なので照明の関係で毛先のカラーリングはあまりはっきりと写っていませんが、根元から毛先にかけて自然なグラデーションをつけることで伸びてきても気にならないようにさせて頂きました。(。。。反省)
「髪を切ると人生が変わる」というのは言い過ぎかもしれないけど、劇的には変わらなくてもちょっとは変わるんじゃないかなと思っています。
髪を切らせてもらう僕としては「この人の人生変えてやるぜ!」というゴリゴリな意気込みで切っているわけではないですが、結果的にいえば髪を切る事で変わることというのは沢山あるはずです。
何かを「変える為に切る」のか、「切ったから変わった」のかは、鶏が先か卵が先かというような話なので特にこれ以上は話しませんが
お客様にとって「人生が変わる」ということの一つのきっかけとして「髪を切る」ということで背中を押すことが出来ればと思っております。
嬉しいメッセージを頂いたので載せちゃいます。
こういってくださることが僕は美容師として最高に嬉しいですし、これからもお客様の為に髪を切っていくことが楽しみです。
ありがとうございました!
くれぐれもお大事になさって下さい。
それでは。
岡田 彰大


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