こんにちは。スタイリストのオカダです。
今回はロングヘアをばっさりカットして髪の毛を寄付する【へアドネーション】の活動をされた方がいらっしゃいましたので、
「【ヘアドネーション】て何?」という方も、「【ヘアドネーション】してみたいけどどうしたらいいか分からない」というかたも是非ご参考下さい。
ヘアドネーションという活動を知っていますか?
ヘアドネーションに関して、以前記事にしたこともあるので知っている方もいるかもしれませんが、簡単に言ってしまうならば、「髪の毛の寄付」です。
この活動を行っているのは、NPO法人JHDAC(Japan Hair Donation And Charity)。通称ジャーダック。美容師が立ち上げた団体です。以降HPより引用します。
小児がんや白血病、先天性の無毛症、不慮の事故により髪の毛を失った子供たちや、女性達に人毛100%の医療用ウィッグを無償提供している
以前ヘアドネーションされた方の一部始終を書いた記事もあるので、そちらも参考になるかと思います。一応記事を貼っておきます。
とても素敵な活動だと思います。
今回、ヘアドネーションをしたいというお客様に、微力ながら協力をさせていただいたので今回も記事にさせていただきます。(もちろん、お客様には承諾を得ています)
ロングヘアからボブへばっさり30Cmカット!
このヘアドネーションの髪の毛の寄付という活動も、誰にでも出来る活動でもあるのですが、子供たちに提供するウィッグを製作する為にはある程度の長さが必要になります。
長さでいうと、推奨される長さは30.48Cm【12インチ】。もちろん、長さが足りない部分の髪の毛はまた別の使い道があるようなので、無駄になるということはありません。
今回のお客様は一番長い部分の髪の毛は余裕で30Cmオーバーでしたが、顔周りは段差が入っていた為に30Cmに満たない部分もありました。
ですが、その部分の髪の毛も、有用な使い道があるみたいなので安心して下さい。ロングの方でワンレングスやローレイヤーの方とかはあまり気にしないでも大丈夫かもしれませんが、段差が入っている人がほとんどだと思いますので、そういった方でも大丈夫です。
髪の毛を切る際には最初にゴムなどでまとめておくことが理想的です。後でまとめるとなると、切り口がまとまらずに大変なことになってしまうので注意が必要です。
僕のようになれている美容師さんならば分かってくれると思うのですが、自分でやりたいという方とかも中にはいると思うので一応書いておきますが、こういう感じでまとめましょう。(毛量の多い方や長さがぎりぎりの方等はもっと細かく分けておくのがいいですね)
キレイで可愛くありたいと思うのは誰にでも平等な権利だと思う
僕は美容師として今まで何万人ものお客様を担当させて頂きましたが、キレイになりたい、可愛くなりたい、という願望や悩みは女性に限らず誰しもが持っていると思います。
たとえいくつ年を重ねたとしても、もの心付いたくらいの年齢でも、自分自身が「美しくなる」ことで笑顔が生まれるし、それによって自分に自信も生まれるし、前向きな気持ちになれる。
つくづく、美容師という仕事はいい仕事だなと僕自身思うと同時に、ヘアドネーションのように、「誰かの役に立つために自分の髪を送る」というような、こういった活動をされようとする方に対して尊敬します。言葉だと言い表せない気持ちです。
普段、髪を切ったあとに何気なく履いて捨ててしまう髪の毛が、また誰かの役に立つ日が来るというのは、
切られた人の気持ち、贈られた人の気持ち、そして髪を切る人の気持ち
三方が良い気持ちになれるステキな活動だなと改めて。
そして、ヘアドネーションされた一人分の髪の毛でもこれくらいでして、医療用ウィッグを作るのにも約20人分の髪の毛が必要だといいます。もちろん、この髪の毛は売るものではなく、無償で提供するものなので、一つの医療用ウィッグが出来るまでには約20人分の方のそれぞれの思いが詰まっているといえます。
昔から「髪に思いは宿る」といいます。特に女性の髪の毛に対する思いの深さは、美容師の僕が一番知っているかもしれません。
なので、大切な髪の毛を贈る側にも勇気がいることだけど、貰った側もその分勇気を貰うんだと思います。こういった活動がもっと世の中に広まって、一人でも多くの子供たちの笑顔に少しでも繋がると素敵だなと思っています。
もちろん、ヘアドネーション用に切ったあとも、お客様に似合うようにステキなボブスタイルにさせて頂きました。僕としても、もちろん切る前よりもステキにするという気持ちにいつも以上に熱が入ってしまいますね。
人は一人じゃ生きていけないから人に優しくありたいね
最近では何かと世間では暗いニュースが飛び交っていますが、いくら時代が変わろうとも、人の本質的な部分は変わらないのかと思います。
(↑ヘアドネーション提供者により作られたウィッグを受け取った方からの手紙です)
むしろ、こんな時代だからこそ、「見返りを求めない無償の愛」というものを持てる人を僕は心から尊敬します。僕自身そういわれるとまだまだだけど少しでもそういう人間でありたいと思うので、こういう活動をされる際には快く協力させていただきたいなと思っています。
この活動がもっと広まって、沢山の人の優しさによって子供たちの笑顔が増えることを願ってます。ヘアドネーションのご相談も随時承っております。
お客様へ。今回、ステキな活動にご協力させていただきありがとうございました。
それでは。
岡田 彰大


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