タイトルのとおりの事、特に社会人になりたてのときって、何か環境が変わったときって、上司から先輩から何か言われても、「???」「何言ってるの?」って事、ありませんでした?
優等生の皆さんには無かったかもしれませんが、オカダにはよくありました。
美容師になりたてのとき、アシスタントのとき、技術者になった時、そして今なお現在も例外ではなくて。
でもそれって、そのときにちゃんと理解できなくても、自分が時間や経験を重ねていくたびに、「あー、こういうことなんだー」っていう気付きや発見ってあるものです。そうやって日々成長して言ってる事を実感していますし。
技術や接客、人間的なことにおいてもまだまだオカダは成長過程、たぶん、これから先もずっと学ぶ事が多いし、気付く事ってたくさん待ち受けているんだと思います。
自分が何かに躓いているとき、壁にぶち当たっているとき、隣で見守っていてくれたり、そっと助言をしてくれたり、オカダには幸い暖かい先輩方や同期のスタッフがいてくれました。
それは今でも変わらずに、何かよくない事をしたときや、後輩の見本にならない事をしたときに、助言を与えてくれる人がいてくれたから、こうして一丁前にその経験を語ることが出来るってもんです。本当、ありがたい環境に自分は身を置いてるなぁとしみじみと。
さて、サロンにおける「教育」と言う事に関していえば、シャンプーに始まり、ブローやカラーリング、ワインディング(パーマ)やスタイリング、カット等、たくさんの学ぶ技術が多いため、お店なりのしっかりとしたプランやカリキュラムを立てて教えていくと思いますが、
テクニックややり方、方法論に関してはマニュアルがあり、そのとおりに進んでいけば一応の形になるかもしれませんが、それって本当のところでの「教育」という事に関して、人としての「成長」という事はアシスタントやその相手任せになっていないでしょうか。
特に今新入社員として入社してきた世代は、義務教育の段階で「方法論」を教えられてきた世代です。
「どうやったらこうやるのか」
「こうしたらこうなる」
という、「手段」や「方法」といった事に関してはとても高い理解力を示し、その点においてはオカダよりもずっと高い能力を既に持っています。
ですが、人と人とのつながりであるこの職業で、方法論を教えられてきた若者にとっては、その上の世代で義務教育の過程を過ごした僕たちやオーナーの考え方とは、まったく異なる育ち方をしてきた事を、教育している人たちは忘れてはならない事だと思います。
「言ってるけどやらない」とか「何回も言ってるけど直らない」って、実は教えているほうの自分たちの伝え方に問題があることの方が多いのかも知れませんよね。それを自分のせいにされたら、たまったもんじゃないですよ。もし自分だったらね。
たかが伝え方ひとつかもしれませんが、その伝え方ひとつでこれからのサロンを担っていくはずのスタッフの成長を、自らの手で阻んでしまっているのかもしれないと思うと、指導の大事さを改めて感じますよね。
・「教えているつもりになっていないか」
そして、言ってることが伝わらないのは、冒頭で話したことと同じように、先輩が言っていることの意味が分からないのは
「その人が話している人のレベルにまで到達していないから」
ということもあるんだと思うんです。
それは、一人の人生で複数の人生を歩めないのと同じで、そこにまでかかった時間や経緯、それに費やした努力の数々を、身をもって体感していないから、違う生き方を生きてきたから、分かりたくても身をもって理解することが出来ない。男が女の人を、女が男の人を、分かり得ないように、一人分の人生しか歩めない。その人の言っている置かれている立場になることが出来ないともいえます。
なのであれば、自分に無い部分を補い合い、後輩の足りない部分を指摘するばかりじゃなく、どうしたらその後輩がそのレベルにまで達成できるのか、一緒に手を取り合って成長していくことがサロンの風土を共に作り、成長していくための活性化に繋がるとオカダは思います。
「技術を教える」ことで、自分自身が成長して、「人が育つ」事によって自分のレベルが引き上げられる。
「人間は、依存から自立へ、そして自立から相互依存へと成長していく。それこそが人間的成長の連続体である」
と、最近漫画にもなっている「7つの習慣」で云っているように、しっかりと自分がそこの段階まで成長して、周りと共に成長していくことが自分の成長であり、行く先のサロンの成長になるのではないかと思うところで終わりにします。
akihiro okada


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