タイトルのとおりなのですが、先日読んだ本がとてもこれからの時代にヒントになりそうな気がしたので共有させて貰いたく。
「人を動かす新たな3原則」(ダニエル・ピンク氏)と言う本を読みました。
是非営業にかかわっている方にはご一読を、もちろん、そうでない方にも面白いと思います。
オカダは美容師という職種は特殊な職業だと思っていて、
カットやカラーリング・パーマ等、専門的な薬剤知識やテクニックを必要とされる技術職でありながら、
接客やホスピタリティ等、サービス面においても重要視されるサービス業としての一面も持ち合わせており、
どちらが大事ということはないのですが、どちらの能力も必要不可欠である、いわゆる総合力の試される職業だと思っています。
技術は上手だけど、お客様の要望をうまく感じ取れないのも
サービスや接客は一流だけど、肝心のヘアスタイルを作る技術を持ち合わせていないのも
どちらも合わせてなくてはならない必要な能力であり、
一流の美容師と呼ばれる方にはバランスの比重はさておき、兼ね備えている方がほとんどだと思います。
「誰もが無料で豊富な情報にアクセスできる時代」
つまり、インターネットが標準装備されており、専門的な情報の優位性が無くなりつつある時代では、お客様が持っているお悩み(問題)を解決するスキルよりも、まだお客様自身が気づいていない問題を「発見」するスキルが大事ということです。
例えば、美容師でいうところの、お客様が「髪を切りたい」や「髪を染めたい」という悩みに関していえば、
お客様がなりたいヘアスタイルにさせる為のカットのテクニックや、髪を染める為のカラーリングのテクニックが重要なのではなく、
最終的にお客様が
「どうなりたいのか」
その為には何が必要で、どうしたらその問題を解決できるのか。自分はその為になにがしてあげられるのか。
つまるところ、その問題が起きてしまう根本の部分を発見できるかどうかというところがこれからは重要になってくる。ということです。
そして、もしかしたらその方の目的は、
髪を切りたい、髪を染めたい、のではないのかもしれない。
傷みが気になりにくい様になれば、切らないでもしかしたらトリートメントで修復していくのがいいのかも知れないし、
カラーリングの退色した髪が気になるのであれば、今使っているシャンプーをカラー用のシャンプーに変える事が必要なのかもしれない。
その方の持っている根本的な問題の、
「WHY?」
「なぜ?」
の部分に着目し、深く追求することにより、「お客様の本当の抱えている問題」が明らかになってくる、ということです。
もうインターネットが発達し、ほとんどの情報がgoogle検索を使えば出てくるオープンな時代に、
従来のような打ち出し方のブランディングやセールスは、既に時代遅れな気がします。
もうお客様の方が自分に必要な情報を持っており、問題を解決することが出来るのですから。
アルゴリズム的な問題解決スキルを磨くのではなく、芸術家目線のような「問題発見」スキルが求められる時代になっていくのかもしれませんね。
そして同時に美容師も、芸術家目線というのはアーティストぶるのではなく、まだ無い新しいものやサービスを生み出していく創造的な仕事ということが重視されていくでしょう。
時代は変わるように、世の中も変われば、世の中の需要も変わり、それを提供する側も少しずつ変わっていかなければいけないんですね。
偉そうに失礼しました。
オカダも気を引き締めて頑張ります。
akihiro okada


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