最近のオーガニック商品等の人気や、天然由来成分の人気などで、世の中の流れもどんどんナチュラルでオーガニックでヘルシーなものが良しとされる時代に変わっていってますよね。
オカダはそれに対しては思うことは、至極当然の流れなのかなと感じていますが、どうも間違った認識をしている方が多いのも事実。
お客様からも質問が多く、理解の違いがあるのが「シリコン」に関して。ここのところ暑くなって頭皮と肌の露出も増え、地肌のべたつきなども気になるのでしょう。
ちょっと前の記事にも書いてはいるのですが、今だからこそちょっと振り返りたい問題があるので少しそこらへんを説明したいかなと。
結局のところ、シリコンは良いの?悪いの?
そもそものシリコンに関しての説明になってしまいますが、ここは話すと長くなって、マニアックな分野になってしまうので、まず初めに簡潔に説明をしておくとします。
オカダなりに大事な部分の説明を、かなーーーーり飛ばして、結論からいってしまいます。
シャンプーには入ってなくてもよい。トリートメントには入っていてもよい。
そもそものところ、シャンプー、トリートメントでのシリコンの役割は、髪の表面をコーティングして引っ掛かりをなくし指通りを良くする事 なんです。
そして、シリコンは、髪を補修する効果はありませんが、保護する効果はあります。シャンプーだけで髪がサラサラになるのは、シリコンのおかげでもあります。
つまりは、髪や頭皮の汚れを落とすためのシャンプーには入っていなくてもよい。
これがノンシリコンシャンプーが流行った理由でもあり、シリコンが悪いと思わせてしまっているところかもしれません。
つまり、本来配合する必要のないシャンプーに入っているものなのです。そこが最大の問題であり、パブリック商品の問題でもあると思います。
なぜ汚れを落とす役割のシャンプーに表面を保護する役割のシリコンが配合されるのか?
そもそもの役割として、シャンプーは髪や頭皮の汚れを落とすもの。でありますよね。
なのに、なぜシャンプーにもシリコンが配合されているのでしょうか?
その答えはそのシャンプーに配合されている洗浄成分にあります。
市販のパブリック商品のおおくは、だれが使っても同じような仕上がりが期待できるようにつくられているので、洗浄成分や配合量を強く設定してあるものが多いです。
・頭皮の皮脂の分泌が多い人も少ない人も、
・毛量が多い人も少ない人も、
・頭皮が敏感な人もそうでない人も、
それで洗えば同じように仕上がりを出さなければいけないのです。
なので、必要以上の強い洗浄成分を使い、汚れを落とします。そのとき、髪の毛の内部の必要な成分までも落としてしまいます。
当然カラーリングしたばかりの髪の色も、例外なく落とします。
更には、毛根から自然に分泌されている、強い紫外線や乾燥から、大事な頭皮と髪を守る保護するための油分も落とします。
洗浄成分が強いと、当然髪の毛もガシガシになりますよね?
ガシガシの状態だと指どおりも悪く、くしも通らない髪の毛のまま、傷んだのかと思いますよね?
指どおりを良くしてサラサラに仕上げないとあげないといけません。
なので、シリコンが配合されているわけです。
女性の髪と頭皮はデリケートなもの
多くの女性が髪や頭皮のより健康な状態を求めて、自分の肌に使うものを選ぶと思います。
頭皮の事を考えて、ノンシリコンシャンプーを選んでいる人が多いと思うのですが、ここまで読んでもらえればわかるように、シリコンが悪いわけではありません。
たまに、シリコンとノンシリコンの話になると、「シリコンを嫌うのは美容師だから」みたいになります。
「粗悪なシリコンでコーティングされている髪にはカラー剤やパーマの薬が効かない」
という理由からだそうです。
先に断ってておくと、オカダはシリコンに関しては別に嫌いでも好きでも何とも思いません。シリコン自体、必要であれば使うし、必要なければ頼らないのが一番だと思っています。
確かにシリコンコーティングにより、パーマやカラーの薬の浸透が悪く感じることも時にはありますが、ムリな施術になって一番それで負担がかかるのは、消費者であるお客様自身だと思うんですよね。
ex…シリコンでコーティングされている→お客様自身がやりたい髪にならない→シリコンコーティングをはがすのに強い薬を使う→髪が傷む。→シリコンでコーティング・・・
エンドレスな悪循環のル―ティーンにはまってしまう人が多い理由がわかりますよね?
髪が傷んでいちばん困るのって、お客様自身ですよね。美容師として僕はそんな姿見たくないし、させたくないですよ。
誰もそんなこと望んでる美容師なんていません。
必要以上な事はしなくていい状態をつくる
「ノンシリコン→頭皮にいい」というのは当てはまっている図式だと思います。
しかし、「シリコン」の代わりに、同じような役割を持つ合成化合物質である「ポリマー」が配合されているのをご存知ですか?(それに関してはまた別な記事で書こうと思います。)
メディアのCMや広告の刷り込みってすごいですよね?
今使っている「ノンシリコン」シャンプーも本当に信用できるものでしょうか?
デリケートな女性の肌や髪の毛、毎日自分の肌や自分につかうものは、しっかりとした知識と目で選んでおきたいものですね。
女性の頭皮と髪の毛。デリケートなものなのだから、もっと大事に扱おう
僕としては、市販のパブリック商品が悪いと思いませんし、美容室専売のシャンプーが絶対だとも思いません。
なぜならば、髪の毛の状態や、頭皮の状態は人それぞれ違うからです。
ただ、どちらも同じ「頭皮と髪を洗うシャンプー」だとしても、確実にものは違います。
例えばあなたが風邪をひいたときや病気をしたときに、
ドラッグストアで買える薬と、お医者さんに通って処方してもらった薬と、
どちらがあなたにあっていて、どちらが効き目があるでしょうか?
そして、「前回その薬が効いたから」といっても、使い続けるのも「状態が変わっている」ので僕としてはなんともいえません。
その時に必要なものを必要な分だけ。
髪のドクターとして岡田もしっかりと励んでいきます。
何かお困りの事がありましたらいつでも相談して下さい♪
また書きます。それでは。
岡田 彰大


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