こんにちは。中目黒のパーソナル美容師の岡田です。
昨日、専門学校の講師のお仕事で、ヘアスタイル撮影をしてきました。本当は当日に書こうと思っていたのだけど、データ整理をしていたら翌日になってしまいました。
なんだかんだ色々あった中でもいい作品ができたと思うんだけど、その色々あった中で自分なりに感じたことがあったので書いておこうかと。
答えは決まっているものではなく自分で作るもの
僕が教えているのはヘアスタイル撮影の授業なんだけど、生徒がヘアメイクをして、カメラマンが撮影をしてくれるというもの。
そして今回やったのは、その中で撮った作品投票の上位の何人かの生徒は、サロンモデルを呼んで撮影をするという、いわば生徒への「ご褒美」的な課外授業。
カメラマンは来れないのでカメラを僕がやって、ヘアメイクを生徒がやりながら、色々とバランスを見たりしているんだけど、基本的に僕はあまり口出しはしたくなくて。
なんでかというと、「自分でやらないと気づかないことがあるから」なんだけど、
そうはいってもモデルさんも呼んでいて、教室も使っていて、他の先生も待っていて、限られた時間の中でいい作品を取らないといけないから、僕が先導しながら進めていくことになるんだけど、
もっと好きに自由にやっていいのになって、すごく思うんですよね。思い切ってやることもときには大切。
自分の頭で考えて自分の体で試してみる
さっき僕が生徒に教えるときにやりたいことがある生徒には「なるべく口出さない」ようにしているというのには理由があって
数学や数式みたいに問題があって、それには必ず答えが一つしかなくて、それが出来ることがいわゆる学校的には「優秀」ということなんだけど
社会に出てみると、自分でその「問題」を見つけなくてはならなくて、その「問題」に自分なりに「答え」を出さないといけない。
その「問題」は一つだけじゃないし、「答え」もひとつじゃないし、「やり方」もひとつじゃない。だから、その中で悩むこともある。
何事も最初からうまくはいかない。けれど、「うまくいかない経験」を積み重ねなければうまくいくことはない。そこまでいく過程の話。
それが大事な気付きだったりする。
だから、「自分の頭で考えて自分の体を使って試してみること」を生徒には学生時代に身につけたほうがいいと思ってる。
そして、大切なのはその反応を自分で感じるということ。その「経験」が、これからの自分の財産になるんだから。
だって、美容師だったらお客様自身が抱えている問題(悩み)を解決できる方法って一つじゃないし、そもそも思ってもない他のところに原因があったりするんだから。
木を見て森を見ず 森を見て木を見ず
問題に対する答えなんてものは、スマホでググれば誰だってみつかる世の中です。
けど、お客様が本当に抱えている問題を見つけられるのは、あなたにしか出来ないかもしれない。
あなたの「頭」を使って、「想像力」を働かせて、今までしてきた「経験」を踏まえて、お客様の本当の「問題」を見つけることの方が、これからの美容師には必要なことだと思う。
それが学生のうちはわからないもの。社会との仕組みが違うことの一つだったりする。
答えは自分で見つけるもの。自分で導き出すもの。これが答えだと、自分で決めること。そしてそれを胸を張って人に言えること。
だから、「どうやればいいかわからないから教えて」ではなくて、「こういうイメージにするためにはどうしたらいいか教えて」の方が
「どうやったら似合って可愛いですか?」ではなくて、「これが似合って可愛いと思うのでこれやってみます」の方が、絶対自分のためになる。
自分自身の課題も同じことなんだよ。
そういう人は社会に出ても絶対成長する。
結局、今回はモデルが用意されてて、僕が衣装を用意して、ヘアメイクも指示して、カメラも僕が撮ったんだけど、そうして出来流のは僕の作品になっちゃうよね。
それって仕上がりはうまくいくかもしれないけど、面白くないじゃない?
もっと冒険しよう。楽しもう。ドキドキすることをしよう。
今回の撮影では、なんだかんだ僕が一番勉強になりました。ありがとう。
色々言ったけど、jpeg撮って出しでこの出来は、学生とは思えませんね。よく出来ました。素晴らしい。
それでは。
岡田 彰大


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