こんにちは。中目黒のパーソナル美容師の岡田です。
今回は「ヘアケア」に関してのご質問をいただいたのでお答えしていきたいと思います。
前回縮毛矯正をしたのですが、一本一本が針金のように縮れて髪が死んでしまいました。トリートメントしても、ゴワゴワしてバリバリです。
ヘアビューロンのアイロンを持っているのですが、傷みきった髪の毛に使用しても大丈夫ですか?
髪が伸びれば縮毛でも髪の毛はキレイになっていきますか?
本当は切った方がいいのですが、伸ばしているので切りたくありません。
どうしたら良いでしょうか?
では早速お答えしていきます。
そのままにしておくのも見た目も気になると思いますので、また別の対処法でケアするのがオススメです。
それでは詳しく解説していきましょう。
ヘアビューロンは良いアイロンだけど万能ではない
昨年発売されてから人気の「ヘアビューロン」ですが、
ヘアアイロンとして使っても「髪が傷まない」だけではなく、「使い続けると髪の毛がキレイになる」という効果も人気の一つです。
(ヘアビューロンに関しては詳しくはこちらのレビュー記事をご覧ください。)
ですが、そんな「奇跡のヘアアイロン」として呼び声の高いヘアビューロンを使い続けても、
「髪の毛がキレイにならないことがある」というのは一体どういうことなのでしょうか?
「ビビり毛」に使用するぶんには問題はありませんが、その髪の毛が元どおりにはなりません。
そして、「ビビり毛」になってしまった髪の毛の中身はとてもデリケートになっているので、髪の毛の扱いには十分注意してくださいね。
ヘアビューロンはくせ毛や縮毛にも効果があると言われているアイテムですが、残念ながらビビり毛を修復する効果は期待できないみたいですね。
ですが、今回のように縮毛矯正の失敗でなってしまった髪の毛もいわゆる「縮毛」に見えますよね?
そうなってしまったビビり毛も、元々くせ毛の縮毛も似たようなものに思えるのですが、
ヘアビューロンがくせ毛には効果が期待できて、ビビり毛には効果が期待できないというのは一体何故なのでしょうか?
見た目は縮毛で同じように思えても、薬剤と熱によって髪の毛の中身は全然違うものになってしまっているのです。
なので、本来の効果は期待できない。というわけです。
ヘアビューロンでも、中身の違うものに対しては違う結果が出てしまうそうです。
縮毛矯正した髪の毛は「タンパク変性」によって基本的に元に戻らない
見た目の感じは同じようなくせ毛や縮毛に見えても、実は「髪の毛の中身」が全く別なものになってしまっているんですね。
これは縮毛矯正が、「薬剤やアイロンの熱によって髪の毛の内部の構造を変えて縮毛を矯正する」という施術だからなのですね。
身近なたんぱく質は、お肉や卵がありますが、ゆで卵が生卵に戻らないのと同じ原理です。
確かにこれはプロじゃなかったら素人ではあまりわからない部分ですね。
確かに、たんぱく質のお肉や卵は一度熱を加えてしまうと硬くなって元の状態には戻りませんね。
髪の毛の主成分の「たんぱく質」に対しても、その性質を利用してくせ毛をまっすぐな状態でキープさせるのが縮毛矯正ということなんですね。
では、そうなってしまった状態から、見た目を良くしたり直したりするのは可能なのでしょうか?
それとも、このままの状態でい続けるしかないのでしょうか?
縮毛矯正を失敗されてしまったらどうしたら良いの?
考えたくもないことですが、自分にもおきてしまうかもしれませんので、
対応策やもし起こってしまったらどうしたら良いかというのも、しっかり頭に入れておきたいですね。
ビビり毛の状態だと、トリートメントは通常よりも持ちが悪いので長さを維持していくのは難しいかもしれません。
なので、一番手軽な解決策はビビり毛の部分をカットしてリセットすることですね。
そもそもが癖毛を直せるくらいの縮毛矯正なので、使っている薬剤や熱による髪の毛の負担や、修正することもかなり大変なんですね。
誰もこんな思いをしたいとは思わないのですが、いろいろな理由でこうなってしまうことがあります。
「いろいろな理由」というところについてもしっかりと理解をしてましょう。
ヘアスタイルは信頼のおける美容師と「共に」美を作っていくことをオススメします。
僕はLINE@で髪の毛のことの無料相談を行なっているせいか、美容院でのこういったトラブルが最近僕の耳に多く入ってきます。
というのも、最近の美容院事情も影響しているのではないかと思います。
そういった嘆きは果たして、美容師だけ、お客様だけ、片方だけの責任でしょうか?
美容師として僕は少し違うと思います。
ヘアスタイルは一体誰のものなのでしょうか?
大事な髪を任せられるパートナーを見つけられるといいですね。
お客様も人ですが、美容師も人です。注意をしていてもミスを起こすことも必ずあります。
でもその前に大事な髪を任せる人のこと、ちゃんと知ってますか?美容師も、お客様の今の髪の履歴、分かってますか?判断できてますか?
美容師とのお客様の関係には、しっかりとした人と人としての「対話」が大事だと、僕は思っています。
僕は美容師として、髪の毛のことに関してはお客様の望むことをなるべく叶えてあげたいと思っていますが、
決してイエスマンになるのではなく、プロの美容師として「良くないからやめたほうがいい」と、ビューティーパートナーとしてきちんと伝えることも必要だと思ってます。
その時はよかったとしても、無理な施術には必ず歪みが生じますし、望まぬ姿を鏡で毎日見ることになるのは僕ではなくお客様自身だからです。
だから、なるべくお客様のことを知りたいと思っています。なので、お客様がお店にご来店される前からLINE@で無料で誰でも相談を受けられるようにしています。
僕はお客様の大切な髪の毛を任せてもらうことに誇りを持っています。なので、僕のお客様が悪くなるようなことはオススメしませんし、やりません。
ビューティーパートナーとして、しっかりより良い人生を歩んで行ける人が見つかることを願っています。
お役に立ちましたでしょうか?お役に立てれば幸いです。
「ヘアケア」に関してこちらの【Q&A】も参考になるかも知れません。
ぜひ参考にしてみてください。
それでは。
岡田 彰大


最新記事 by 岡田 彰大 (全て見る)
- プロとして家族からお金をいただくことの意味 - 2019年11月18日
- 起業したいって相談に来る人へ - 2019年7月5日
- サロン「iLii(イリー)」が出来て半年が経とうとしています。 - 2019年3月12日
- 100万円が手に入ったらどうするの - 2019年1月7日