こんにちは。中目黒のパーソナル美容師の岡田です。
随分とお久しぶりになってしまいましたが、岡田は元気にやっております。
色々あったと言えばありましたが何も無かったと言えば何も無い日々を過ごしております。
思うように行かないことも多々ありますが、それもまた楽しみに変えて行きたいですね。
最近思うことがあるので書いてみます。異論は認めます。ご自由にどうぞ!
変わることと変わらないこと
僕は美容学校で一丁前にヘアスタイル撮影なんぞを教えているわけでもありますが
教えていながらも自分自身が学ぶことが凄く多くて毎回何かしら自分の足りなさを感じて凹むのが日課です。
というのも、
今では当たり前になったけど、ヘアスタイル撮影といっても昔は美容師はヘアスタイルとヘアメイクさえやってればなんとかなったけども
いまでは美容師が自分でヘアスタイル作って、ヘアメイクして、照明をいじってカメラを握り写真を撮る一連の流れが「ヘアスタイル撮影」なのかなと思います。
そう考えると昔とかなり変わりましたね。
それとモデルを探してモデルの手配や日程やギャラ交渉とかも含まれますね。
美容師がやる事自体は多くなったけど、その分自由度が増えて「人」の個性の出やすい環境なのかなと思います。いいことだ。
若い子達にはどんどん好き勝手やって欲しいなと思いますね、僕達の想像のつかなかったことを。
「若さ」という才能を存分に活かして欲しいなと思います。
その中で、「上手い美容師」っていうのも昔と今とでは結構変わってるんじゃなきかなと思うんですよね。
「カリスマ美容師」なんてのもいましたけども、今は変わってそうですね。
時代の変化を肌で感じているか
さっきも言ったように美容師が色々とやる事が増えているのは
それは言葉にするまでもなくインターネットのもたらした時代の変化であり、昔の様に雑誌のヘアカタログが減って撮影時代減っているのもあり
YouTubeやインスタグラムを始めとする手軽に投稿できる1人1メディアの時代へと確実に進化しているのもあり、
美容師自体の在り方も変わってきてるのかなというのが思うところ。
美容師だからヘアスタイルを作ってればいい時代なんてとっくのとうに過ぎてしまって、やる事やるべき事が結構あるわけです。
そんだけやって何を目指してるのかって人それぞれだと思いますけど
カットが上手い美容師、カラーが上手い美容師、コーディネートが上手い美容師、バランス感覚が優れている美容師、
まぁ色々とありますけど今の時代だったら「フォロワーが多い美容師」なんてのもありそうですね。
それも時代というかなんというか、現場で肌で感じる事だったりすることで。多分これからはもっと変わっていくんだろうなと思います。
何のために?誰のために?
僕はヘアスタイルやヘアメイクの他にも撮影として人に教える為の技術として
カメラなんかもかじって見たりして、また上手くいかないから必死に勉強したりなんかして、
ある程度やっていると色々なテクニックもついてくるし見せ方もある程度最初よりいくらかついて来たりするわけだけれども
最初はトントン拍子でも、やっぱりどこかで壁にぶち当たるし、その時にその壁をぶち破るか、
高く飛んで超えていくか、回り道をして通り過ぎていくか人によって捉え方が違うわけだけど
悩んだら結局のところ初心に返るというか、
何のために?なんで?
っていうところを考えるとやっぱり最終的に行き着くところに答えはあって。
どんなに時代が変化しようと、最終的には美容師でいうところの「誰に髪を切ってもらうか」ってところは結局「人と人」の部分なわけで
どんなに有名な人でもどんなに無名な人でも最終的にはアナログな事は変わらないんだなーと思ったりしてました。
表面的なテクニックは学べば身につくし、ある程度までは誰でもたどり着くだろうけど、
その先に行ける人と行けない人ってその人の中身というか内側に差が出ると思うんですよね。
最後は人と人
どんな美容師になりたいか?
人それぞれ違うのが当然で、それが当たり前だけど、
どんな人になりたいか?
っていうところも同時に育てていかないと見透かされちゃうのかも知れません。
ヘアスタイルを作るのに大事なのはテクニックはもちろんだけど
こういう風に切ったら家でのスタイリングがしやすくなるかな、とか
こういう風なカラーだったら〇〇さんのライフスタイルに溶け込みそうだな、とか
仕事が忙しそうだから家ではなるべくゆっくりできるように簡単なスタイリングのヘアスタイルが良さそうだな、とか
〇〇の街だったらこんな女性像が似合うだろうな、とか
子供が小さいから手入れがしやすいヘアスタイルが無理がないだろうな、とか
そういう思いの元に作られたヘアスタイルは、テクニック先行のヘアスタイルとはまた違ったヘアスタイルの良さもある。
それはその人のために作られたヘアスタイルだからこそ、その人のその時期にだけに合ってるヘアスタイルになる。
だから、
それは美容師としての上手い下手の観点とは違う、お客様にとって「私の事を良く分かって切ってくれる上手い美容師」なんだと思うよ。
僕は今までテクニックを磨いて来て、美容師的に上手い美容師を目指してコンテストとかでは入賞したりして来たけど、
今はお客様にとって1番上手な美容師になりたいと思う。
僕ならそういう人に切ってもらいたいと今はおもうんだよね。
気分は変わるかもしれないけど、大事なところは変わらない人になりたいよね。
僕が今でも美容師の仕事を楽しいと思うのは、美容に終わりがないことと、人の数ほどその答えがあって、
その時にしか出来ないことがある「リアル」だからなのかもしれない。
今日もリアルを大事に。毎日のサロンワークこそ大切に。
それでは
岡田 彰大


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