こんにちは。中目黒のパーソナル美容師の岡田です。
最近美容のことばかり書いていて、色々と自分が思うことを書いてなかったのもあったので、ポエムでも書いておこうかなと思います。
美容師のブログだから、美容のことを書いていて当然なんだけれどね。
こういうのをブログに書くのは公にしてても大体の中身は自分に向けてなんだけど、そこから何かを拾ってくれたり、何かを感じてくれたりする人もいればいいかなと。
もの好きみたいな人も中にはいるかなー。なんてね。
そもそも個人のブログなので、大体は日々の日記みたいなことで、日々徒然に流れていく物事や気持ちを、文字にして留めておくだけですね。
今の僕は「こうならなきゃいけない」を捨てたらこうなった。
最近は特に珍しいことではない気がするけれど「フリーランス」という生き方について、会社勤めの人に聞かれることがまぁあって。
「普通に生きて」いる人にとっては僕みたいな「フリーランス」の生き方っていうのがもの珍しくて、僕のこれまでの話とか今の生活の話を面白そうに聞いてくれるのだけど、
『僕にとってもは僕なりに「普通に生きてきた」つもりなんだけどなぁ。。。』
といつも思いながらも、自分の話に興味を持ってくれる人がいるのは悪い気はしないから話を求められれば答えてしまうんだけれども。
多分みんな「自由」を求めてて、僕のことを「自由」だと思っているんだろうなぁ。
僕もそうだったけど、美容師と言っても、そのほとんどが会社員で会社から「サラリー」をもらって暮らしている「サラリーマン」なんだよね。
もちろん、それはお客様に施述をしていただくお金が元になっているのだけれど、そんな基本的なことを話したいわけではないからそこは今回は省きますね。
スーツを着ないから、髪型や服装が自由だから、と言って美容師は自由な職業のイメージがあるかもしれないけれど、僕はいわゆる「サラリーマン」となんら変わりはないと思う。
会社に勤めている一般の会社員のほとんどと同じように、もちろん嫌な上司もいれば、ストレスもたまる。意外と職場もバリバリの体育会系だったりするから、まぁ、ね。
逆に言ったらちゃんとした会社組織としてのサロンは、スーツにネクタイさえしてないけど「こうならなきゃいけない」とか、「こうしてはいけない」のオンパレードだったりします。
仕事では気持ちの良い接客も求められれば職人としての一面も求められるし、一つのことだけ訓練してできればいいわけではないから、たくさんの基本を身につけなきゃいけない。
トータルの全体像をイメージしながらもいろんなスキルを使いこなすのは総合的な能力が必要とされるから。だから美容師はいわゆる「総合職」のようなものなのかなと思ってますね。
そうして総合的に身につけたたくさんの「こうならなきゃいけない」を味方にこれまで生きてきたけど、
さぁ30代これからどう向き合おうかと思った結果、色々あって僕は今の生き方になったんですよね。その話を少し。
仕事の半分は「やりたくない」で出来ている
仕事なんてものはいわゆる「やりたくない仕事」がほとんどだろうと思うんです。
どうしても「やりたくない」ことって世の中にはたくさんあって、我慢したりイヤイヤやってたりすることもあると思うんだけど、
「じゃあそういうこととお前はどうやって向き合っていくの?一生こうして生きていくの?お前は。」
ってことを自分に問いかける毎日の中で、きっとその問いの先に自分なりの生き方みたいなものってある気がしてます。
こうなりたいとか言った「夢がある」というのは素晴らしいと思うけど、「夢がある」というそれが当たり前じゃなくて、今の世の中ではそういう人たちが特別なんだとも思う。
だからそういった、人にわかりやすくて伝えやすい「夢」のようなものがない人にとって、何かやりたいことがない人にとって、「夢を持て」というのはすごく一方的で酷な話だろうなぁと。
だから僕は最近そういう類の質問に対しては
「自分の人生で『どうしてもやりたくないこと』を見つけたらいいよ」
という風に応えるようにしているし、なんだか今の子たちの感性にはしっくり来る気がするんだよね。
「やりたくないことを、やりたくない。」
自分に素直になるなら、それも素直な気落ちなんだと思うんだよ。
それが素直な気持ちなら、それに正直に生きていくのも全然アリなんじゃないかなってね。
ここから逃げ出したい?逃げればいいじゃん。ダメなの?なんで?
「どうしてもやりたいこと」とかある人は格好いいかもしれないけど、別にそんなのなくたって今の時代生きていける。
これは僕の独断と偏見だけど、そういうものを全部ひっくるめてしまえば
『自分らしい生き方』なんてものは、自分の人生における「どうしてもやりたくないこと」をどのくらい捨てるか、どのくらい拾うか、の人それぞれの違いでしかないのかなと。
自分が輝いていられる時間っていうのは人生の中でそう多くはないと思うんだよね。その時間だけに限りなく焦点を絞っていく。
逆に言ったら「どうしてもやりたくない」ことの反対が自分が「やりたいこと」なのかもしれないよね。ってね。
だから、これは無理だと思ったら逃げてもいい。と僕は思うよ。
大抵の場合、人が潰れる時っていうのは、身体的なものよりも精神的なものがダメージを受けていくからね。精神が潰されて立ち直れなくなる前に、その前に逃げた方がいいんだよ。
世界が狭いんじゃないんだよ、生きる世界を狭くしてしまっているのは自分なのかもしれないんだ。
人生の半分も生きてないんだから、何度だってやり直せる。あなたが今手に持っているバトンをつなげていくことが大事なんだ。
美容師じゃなくても、人として前を向いて生きられること。それが一番大事なんだよね。
プロよりアマチュアの方がいい時もあるんだよね
プロの人が「それやっちゃダメだろ」とか「これは良くない」とかっていうイメージやプライドみたいなもので超えられない線を、アマチュアの人は平気で超えていったりする。
意外とプロが出来ない事をへっちゃらに出来るアマチュアの方が強い場合もあると思うんです。
今の僕は「プロ」というのを肯定的にも言えるし、否定的にも言える立場だけど、「プロ側の落とし穴」っていうのも確実にある気がして。
プロとして施述をする「やり手側」の美容師としての世界が安定して来ると、受け手側の気持ちがわからなくなって来る。
受け手側としては、自分の世界を押し付けられるような「プロ」には拍手を送るけど、人として魅力を感じないというか。プロ側にはそういう落とし穴が待っている。
だから僕はどんなにプロ側の発信をしていても、どこかで自分の中では「アマチュアでいたいな」っていう気持ちを持っていたいですね。
「アマチュア側」として、「これ誰かやらないの?じゃあ俺やるよ。」くらいがものつくりをする側としてはちょうどいいんですよね。もちろん無免許とか、資格なしとかは問題外だけどね。
人の数だけ答えがある。だから面白い。
僕は自分が思うように「好きなことをやったらいい」と思うし、「夢を追えばいい」と思うし、「やりたいことをやったらいい」とも思う一面もあれば「やりたくないことをやりたくない」とも思っている。
僕は一見とても自由に見えるけれども曲がりなりにも「経営者」な訳で、自分の未来は自分の決断に任されている。
会社組織のように上司の言うことを聞いておけばいいというわけにはいかない。会社に行けばとりあえず給料がもらえるわけでもない。
でも、自らそれを選んだ道なのだから文句は言えないし、言うつもりもないけどね。
だから会社員の頃が懐かしくもなれば羨ましくなることもあるよ。どっちの気持ちもわかると言うことは、経験してきたからなせる事なのかもしれないと思うから、何事もやってみるもんだと思う。
自分の中で変わらない大事なもののために変わり続ける。
自分の中で大事にしたいものが何なのか、大事なものが変わる時もあれば、一生変わらないこともある。
僕にとって大事なのはお客様の笑顔、そして髪を通した一人一人パーソナルなビューティーパートナーであり続ける姿勢。
常に変わらないものを見つめ、時代のニーズに合わせてどんどん変えていく。
自分の真ん中にあるものを見失わなければ、どこに行ったって帰ってこれる場所があると思う。そして自分の思いの及ぶ範囲のその半径を広げていくこともできると思います。
なんて偉そうに言ってるけど、僕ですら一年後にどうなっているかわかりません。
ただ、今言えるのは、これからは自分ととことん向き合って
「やりたいことをやるために」
そして、これからの将来、
「やりたくないことを、やらないために」
今を精一杯生きていくだけです。そのなるための圧倒的な力を。頑張ります。頑張りましょ。
それでは。
岡田 彰大


最新記事 by 岡田 彰大 (全て見る)
- プロとして家族からお金をいただくことの意味 - 2019年11月18日
- 起業したいって相談に来る人へ - 2019年7月5日
- サロン「iLii(イリー)」が出来て半年が経とうとしています。 - 2019年3月12日
- 100万円が手に入ったらどうするの - 2019年1月7日