こんにちは。中目黒のパーソナル美容師の岡田です。
今日はちょっとバレンタイン前に書いておきたいことがあったので書いてみることにします。
人生は第二走者である
哲学的な話をするわけではないけれど、僕の人生はリレーで言うところの第二走者だなと思うことがあって。
華々しくスタートラインを切るわけでもなく、皆に祝福されながらゴールテープを切るわけでもない。
第一走者やアンカーのように、誰からも名前を覚えられているわけでもないし、特段に期待があるわけでもない。名前すら覚えられないだろうね。
言うならばまだ人生の途中で、言うならば僕は人生を走っている最中でもあって、それも今何部目なのかも今までどれくらい走って、あとどれくらい走ればいいのかすらも分からない。
そして、これからどうなるかなんてのも分からないし、そもそもなんの為に生まれたのかなんて分からないけど、
そんな中でもただ一つ言えるのは、僕の役割は次の走者の為に必死でバトンを繋いでいくことなんだと思う。
反面、みんながみんな、自分の人生の主役であることに対しては異論はない。みんな自分の「人生劇場」の主役だ。
その舞台で出会った人の数だけ色んなことが巻き起こり、数々のドラマが起こる。
だけど、僕はその誰かの人生劇場の舞台の上でも脇役であり、美容師というのは主役を輝かせるための役割なんだろうと思うんだよ。
これは自分を悲観しているわけでもなくて、むしろ自分というものに客観的に向き合って、真っ当に生きたいと思っている。
だからこそ、自分というのを違う角度から見つめてみると、美容師としての人生にはそういう一面があるっていうことなんだよね。
バトンを繋いでいくこと
自分が成し遂げられなかった夢や、自分の思いが届かなかった願い、それを誰かに託すことはよくある話だと思う。
人の命はいつか滅びても、人の思いや夢は誰かにバトンに託すことによっていつまでも生き続けることができるし、どこまでも遠くへ行ける。
だから、どんなに自分の人生で嫌なことがあったとしても、そのバトンに託された思いというのを、僕のところで終わらせはしない。
僕の命もそうかもしれない。親から貰った命を、これから僕は繋いでいく。僕はどんなことがあろうと、自ら断とうとはしない。
命だけじゃない。言葉や思い、夢、願いを次の走者にバトンを渡していく。
僕が何をできるのか分からないけど、僕ができるのは貰ったバトンを繋ぐために一生懸命走ることだ。
「人によって」変わるというものは世の中にたくさんある。
生まれたところ、皮膚や目の色で、変わることはたくさんある。けれど、人としての違いはない。
人によって走る速度は違うし、走り方もルートも、目指すゴールも全然違う。何一つ同じことなんてないんだ。
だから、僕なりのやり方で走って、自分なりの踊り方で踊って、誰かの人生の舞台を彩るんだよ。誰かの様に踊ることは、誰かにしか出来ないんだよ。
自分のために。誰かのために。
みんな人生の主役だから、疲れることも、行き詰ることもたくさんある。
「自分のために」出来ることに疲れたら、目的を見失いそうになったら、「誰かのために」生きるのも悪くない。
今、自分が楽をすれば、次の走者が苦しむことになる。自分にバトンがある内に苦しんでおけば、次の走者はもっと遠くまで走れる。
次にバトンを受け継ぐ人のために、出来るだけ遠くまで、思いを運ぶんだ。舞台の主役が輝くように。
美容師というのも、自分が美しくあるためじゃないんだ。主役が輝く様に、美しさを繋いでいくんだよ。
だから、美容師の僕は脇役でもあって、第二走者として、美しさを繋いでいく。それが僕の役割。
僕の仕事はそういう仕事なんだ。僕は第二走者なんだよ。だからバトンが手のひらにある内に、一生懸命走るしそのバトンを落とさない様に次に繋げることなんだ。
出会った人とはいつか時が来れば離れてしまうけど、何かのきっかけで思い出してくれることもある。
そんな時に「昔ある人がね。。。」と言って思い出して来れた時に、僕のバトンは引き継がれて、思いは繋がっていく。自分では運べないほどずっと遠くまでね。
そんな人生も悪くないと思うんだよね。
だから、踊るんだよ。自分なりの踊り方で。
格好悪くたっていいから、自分の足で、走るんだよ。
走ろう。
次に託される誰かのために。
それでは。
岡田 彰大


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