2014年も11月も終わりを向かえ、12月が始まりました。流行語大賞も今日決まるみたいですね。
今月は2014年最後の月でもあります。そして、オカダのkakimoto armsでの最後の月にもなります。
思えば10年前、美容師の国家資格に受かり、初めて「就職」と言うものを経験したのも今の会社でした。当時まだ学生気分の自分に、社会の厳しさを教わったのもこの会社、そして美容師の楽しさを教わったのもこの会社でした。
10年前に入社し、スタイリストとしてデビューしたのが8年前のこの時期。あれから8年の月日が経ち、今最後の旅たちの月を迎えます。
「もうこの人に会えるのが最後だと思って仕事をしなさい」
と、デビュー当時に先輩に言われたことを最近思い出しています。
「初めて担当させて頂くお客様も、長く担当させていただけるお客様も、毎回毎回が最後だと思って、自分のもてる最高の技術・接客・仕事をするようにしなさい。」
その言葉の本当の意味というか、大切さを、今身を以って体感しています。だって、もう最後なんですよ。
今は無き川崎店でスタイリストデビューを果たし、7年目にして自由が丘クレオ店への異動、そして10年間お世話になった会社とも今月限りで卒業となります。
今日は、デビュー当時から髪を担当させて頂いているお客様がご来店していただけました。
川崎の頃からお世話になり、本当に自分がデビュー仕立ての頃から髪を切らせていただいていました。途中、その方も2回引越しをされ、結婚して子供も生まれ、途中僕が自由が丘へ異動になっても、変わらずに自由が丘へ足を運んでいただき僕に髪を任せていただいていたお客様でした。
一言で表わせない感謝があり、一言で語れない年月が経ち、髪を切らせていただくのは月に1度か二月に1度程度ですが、本当に人生を共有しているような感覚で、とても感慨深い思いがあります。
毎回次はこれくらいで会えるだろうとか、そろそろいらっしゃる頃かなぁとか、次はどんな髪型にしようかなぁとか、この髪型きっと似合うだろうから次にオススメしてみよう!とか・・・お子さんも大きくなったら切らせて貰えるかな、とかね。
今までなんとなしに思っていた当たり前のような感覚も、お見送りの際には「これでここで会えるのも最後なんだな」と、しみじみ感じてしまいました。
「もう2度と会えないつもり」でやっていた仕事が、つもりじゃなく本当になってみると、「もっとあれも出来たし、これも出来たかもしれない」という思いが残ります。
それはきっと「後悔」というよりも、「これを選択していなかったらどうなっていただろうか」という「たられば」に似た感覚かもしれません。それって、結局どんな事をしても思うことなのかもしれませんが、お客様にしっかりと向き合うことの大切さを深く感じている今日この頃です。
決して自分が歩んできた道に後悔はないし、自分で選んで選択してきたから今こうしているわけですが、これから1ヶ月、年末の沢山お客様がいらっしゃっていただける月に、自分はきっとこんな思いを毎日していくんだろうな・・・
僕、好きなお客様たくさんいるんですよ!こんな言い方をすると勘違いさせてしまいますが、嫌いなお客様なんてもちろんいないんですけどね・・・それもこれも自分で選んだ道なので、寂しいとか、そんな甘っちょろいこと言ってはいけないんですけど、複雑な気持ちです。基本はいたって前向きな気持ちですよ。あしからず。
「最後の最高の仕事をする」
8年前に言われた事をこの身に感じながら、今月はもう一度、今まで以上に、お客様を大切に、自分の持てる最高の仕事でお迎えしたいと思います。ブログもちょっと滞るかもしれませんがほぼ毎更新日頑張ります!
それでは12月もどうぞよろしくお願いします!
akihiro okada


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