こんにちは。パーソナル美容師の岡田です。
先日、美容師の方から先日LINE@で質問というか相談をいただいたのでちょっと僕なりに思うことを書いてみます。
まだ相談に乗っている最中というか、現在進行形というか。途中で既読のまま返事が返ってこない状態なのですが、進むことを願って相談の内容までは明かさないことにします。
なので、他の人にはなんのこっちゃ分からないだろうけど、今回僕が思うことをたった1人相談をくれた彼女に向けて書くだけの僕のアンサーブログです。
僕が思うことをちょっと書いてみることにします。
自分が今まで選んできたことの延長線上にある「今」
少し僕の話をします。
僕の美容師人生のスタートは、都内の某有名サロンから始まりました。
教育のカリキュラムもしっかりしていて、スタイリストデビューまでの期限もきっちり決まっているようなサロンでした。
そんな「あとは自分がやるだけ」という環境の整ったサロンで教育を受けたことを今では本当に恵まれていたなと思うのですが、当時はその「環境」のありがたみすらわかっていなかった。若さゆえでしょうか。罪ですね。
今でこそ僕は「パーソナル美容師」としての事業をやっているので、それがどれほど凄いものなのかというのを今は身に染みて感じています。
ブランドの強さも、個人の強さも、もちろんその逆にある弱さや不自由さも然り、自分が体験しているからこそ感じることはすごく多いです。
僕の同期の中には、在籍して活躍を続ける人もいれば、諦めてすぐに辞めた人もいて、サロンを離れて自分のブランドを持つ人もいれば、全く別の職種に就いた人もいる。
それ自体は何ら特別なことではなくて、どこにでもあるような話です。そして、何がいいのかなんてのは結局その人にしか決められない価値観なので、僕が何かいうことはありません。
例えば美容師を辞めたしまった人が美容師としての才能がなかったとか、続いてる人が才能があったとか、向いてる向いてない云々とは全く思ってない。
だけどいつも僕が思うのは、今自分が置かれている場所や状況は、「今までの自分が全て選んできたこと」なんですよね。
今までの人生の中のいろんな場面で、自分が何を選んできたのか、何を捨ててきたのか。もちろん、そうせざるを得なかった場合も含めてです。
その積み重ねた選択の先に「今」があるんだということです。
「今」この状況を、自分や自分以外の誰かが認めるか認めないかなんてことは別にどうだってよくて、今自分がここにいることは変わりない事実なんですよね。
だから、昔あった事を引っ張り出してきても、どんなに悩んだところで変わらない。認めちゃった方が楽だと思います。そこから何をするかの方がよっぽど大事な気がします。
過去と他人は変えられないけど、未来と自分は変えられる
よく聞く言葉ですが、僕もそう思います。
この世に絶対があるとすれば、「死」でしょうか。死んだら終わり。それくらいですかね?その先に何があるかなんて宗教的な話は置いといて。そういう話は嫌いです。
過去や他人を変えさせるようにエネルギーを使うなら、未来や自分を変えていくエネルギーに使った方がいいと思います。
そして、自分が抱えている「不安」を取り払ってくれるのに一番役に立つのは、自分で「行動」に起こしてやってみることです。
実際にやってみないことには、いろんな不安がついて回ります。起きてもない問題について悩んだりしてしまいます。
だけど、行動に起こしてやってみたら意外と大したことなかったりもします。そんなもんです。大丈夫。
考えるのはいい事ですが、考えすぎるのは不安を増大させてしまうから。
昨日のブログでも書いたけど、それが正しいのかどうかなんてことよりも、「好きか嫌いか」っていう自分の素直な感情の方が、よっぽど信用できると思います。
そして、他人と過去は変えられないように、他人があなたを変えてくれることなんてのも、滅多に起こりません。そりゃあ奇跡みたいなこともたまには起きるけど。
それに、自分で変えていく方が目に見えて楽しいですよ、きっと。
「好き」という感情は「才能」だ
僕は美容師だけど、美容師に必要な「才能」なんていうものは、僕はないと思っています。
「センスないから美容師向いてないよ」
とか、悩んでる後輩とかにいってしまう大バカヤロウがたまにいますが、
「そんな事を自分の後輩に言えちゃうお前の方が絶対美容師向いてねぇわ!」
と本気で思ってます。そんな考えで人を美しくする仕事が務まるわけがない。そういう美容師こそ早く滅んで欲しいと心から願います。
「センス」というのは、「感覚」です。
たくさん経験をしている人ほど、感覚は磨かれていきます。つまりは、センスは「経験」という努力で磨くことができるんです。「センスがない」のは経験が足りないだけなんですよ。
「不器用」というのも同じです。
これについては、僕は不器用な人ほど美容師は向いてると思います。
不器用な人ほど努力するし、努力すれば「経験」が増えるし、上達する回数が器用な人よりも多いので、続きやすいとも思います。
でもね、僕が美容師に必要な才能は特にいらないけど、あえて一つだけあげるとすれば、「美容の仕事が好きだ」という才能です。
仕事自体が「好き」じゃなければ、努力できないし、何を経験しても自分の実になりにくいんです。そして続かない事が多いです。
だからその仕事が「向いてるか向いてないか」よりも、その仕事が「好きか嫌いか」の方が大事なんです。
「好き」という感情は、何事にも代えられない「才能」です。
自分以外の誰かによって与えられるものでもなければ、待っていて手に入るものでもない。
美容師が「好き」なら既に美容師の「才能」は持っているはずなんですよ。
だから大丈夫。
この先何があっても、「好き」ならきっと乗り越えられるし、うまくいくと思います。
反面、好きじゃなくて、やめたければやめればいいとも思ってます。
好きなことで食べていく事は難しいというのは嘘です。
好きなことを仕事にして、いい車乗って、いいマンション住んでる人なんていくらでもいますよ。
そう、僕じゃないけどね。
また何かあれば、いつか相談してください。
僕なりの今思うアンサーです。
それでは。
岡田 彰大


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