こんにちは。スタイリストのオカダです。
8月になり、ブログもサボっていました。そうです、先日まで夏休みを頂いていたからです。
今年のオカダの夏休みは、例年通りに地元の那須に帰ってまして、久しぶりに友達とBBQをしたり、高校の頃から通っているお気に入りのカフェでゆっくりしたり、家族と一緒にゆったり過ごしたりと、いい静養になりました。ありがとうございます。
で、いつもとちょっと違った時間の過ごし方をしてみて、改めて気づいたことがあったので書いておこうかと思います。
オカダの夏休みの過ごし方
夏休みに入るにあたって、休みはゆっくり過ごそうと決めていたので、前から読みたかった本を一気に読もうと思って何冊か購入しました。
前から読みたかったけど時間がなくて読めなかった中の一冊、
はあちゅうさんの「半径5メートルの野望」の完全版が出ていたので読んでみました。
とても内容が濃くて、あっという間に時間が経ってきづいたら夏休み初日に読み終わってしまいました。リズムもよく読める内容で、活字が苦手な人でもすらすら読めちゃうと思うのでお勧めです。
と、はあちゅうさんの本のステマではないので本の内容はこの辺にしてですね。(興味がある方は読んでみて下さい)
岡田は美容師ですが、美容師の教育に関して常々思っていることがあるのでそちらを少し書いてみようと思います。
本は一番お金のかからない自己投資だと思うんだよね
自分にとって「教育」に関して最近考える機会があり、「美容師としての教育」それについて自分の経験も踏まえて今後の「教育」について考えています。
どの職種でも、学生でも、大人でも、今居る自分の状況より高みを目指したりするときに「勉強」って自分は必要だと思ってるんですね。そして、その「よりよい自分」になるために「投資」することってすごく大事なことだと思うんです。
(※「投資」っていっても株式投資とかそういうのじゃなくて、「教育」に関しての投資の意味で。)
例えば美容師にとって、「投資」というものって例えば「サロンでの講習」だったり、アシスタントの頃の営業中の時間を使った「研修」だったりするわけですが、これって会社から「社員」に対する「会社からの投資」だと思うんですね。
それに対して「自己投資」と呼ばれるのは、アシスタント時期の営業前や営業後の「修行」のようなもので、体育会系の体質の美容業界としては(最近はよくなってきてますけどね)それが当たり前とされてたりしますよね。
それを終えて、スタイリストになったとして、自分で何かを学ぶことがそこでおわってしまう人が多いんですけど、そういう人こそ、本を読んだほうがいい。自分と違う価値観や違う世界観に触れたほうがいいと思います。
そして、先輩や上の人がやってないなら、美容学生や若い美容師さんは若いうちから沢山の価値観や考え方に触れておくこと。日頃からネットニュースだけではなく、新聞や本を読んでお客様と世の中の話を出来るようにしておくこと。
他人がやらない事をやる事にチャンスは潜んでるとも思いますし、若いうちからリテラシーといったスキルもこれからの時代鍛えておいた方が損しないと思います。
美容師は自分の価値観だけじゃ生きていけない理由
本を読むのが苦手な美容学生や美容師さんって意外と多いんですけど、そういう方は自分の好きなジャンルの本から初めていいと思うんですけど、なれてきたら違ったジャンルや自分じゃ選ばないジャンルの本を読むこともオススメです。
というのも、いろんな考えを自分の中に入れておくだけで、いろんな人の気持ちが理解できるし、今までひとつの側面でしか見えていなかった物事も、またちがう考え方や、また違う側面の見方が出来る。
それに、自分は自分の人生しか歩めないけど、本では違う人の生き方や考え方も知れたりします。
そりゃ人だから、合う合わないや好みみたいなものもありますけど、こういった「自己投資」の仕方もオススメですよ。
本を読むときは、書いてある内容の全部を取り入れようとしなくていいので、一部でも自分に引っかかるところがあれば儲けもんくらいの感覚のほうが長続きします。
特に美容師さんって「職人気質」だから、「今日から使える技術」だったりそういったセミナーとかに投資したりしがちだけど(20代は自分もそうだったけど)、明日から使える技術って明後日にはどうなってるかわかんないんですよね。
技術系のセミナーもたくさん行きましたが「流行りもの」として使える寿命に対して割に合わないものが多い気がします。(その辺について書いた記事もありますので興味のある方はこちらを参考に。(今日から使える技術は明日使えない)
なにより、「不特定多数の方を相手にする」美容師という職業としては「自分と違う価値観を認められる」ということも大事なことだったりしますからね。
自分は若いうちに「技術」にばっかり時間を掛けて、同じサロンの誰より練習してきた自負があるからこそ、若い頃にもっと本とか知的財産に触れる機会があったらまたちょっと違ったのかなと思いました。
若い美容師さんや美容学生さんもアクセス流入が来ているのでこのブログを読んでんでいるだろうから、そんな人たちの何かのヒントになればいいなと思います。
インプットとアウトプットの割合はどれくらいがいいのか
最近の美容業界をみてみると、よくSNSを使っての「発信」。つまりは「アウトプット」ばかりの重要性だけが先走ってしまっているように思えます。
たしかに「認知」してもらう段階であれば「発信力」というものはなにより大事になってきます。
ですが、ただ「発信」してりゃいいとかそういう問題ではないので、「発信」の目的というか、大事なことはこういうことですよね。
「知って貰わないということ」は「存在していないのと同じ」
です。知って貰わないことには何も始まりませんからね。
しかしそのひとつ前の段階というか、考え方としてかもしれませんが、「発信(アウトプット)」するにはそれの何倍もの量の「受信(インプット)」が必要だと思っています。
なぜなら、膨大な量の「情報」を「自分」というフィルターで精査しなければその情報には価値がないからです。タダでさえたくさんの情報に溢れている中で、誰が以下同文、右と同じ、の「コピーコンテンツ」に価値を感じるのでしょうか。
それに対して50:50の割合で「受信」した情報をそのまま「発信」さえしていればいいとかいってるやつの気が知れない。その口から出ている(ブログでは文字にしている)「内容」に対しては疑問を感じないんですかね。ツイッターでいうリツイートしてるだけですよね。右から左に流れただけで、そこにあなたというフィルターは通ってますか?ということですよ。
その情報は誰かを幸せにするものなのか。
その情報は誰かの役に立つものなのか。
そういったところにも目を向けないと誰も見向きもしませんし、誰にも振り向かれなくなりますよね。それでも何もしないよりは数倍マシですけどね。
なんにせよ、いつの時代も勉強は必要だと思いますよ。勉強と思うか思わないかはその人しだいですが、今を生きないことには未来はないですから、しっかりと今を生きて生きたいところです。
粛々と。文庫ならワンコイン程度で手軽に読めるので機会があれば是非。
本と同じで何かひっかかるところがあればご参考下さい。それでは。
オカダ アキヒロ


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