こんにちは。スタイリストの岡田です。
突然ですが、気温も上がって暑くなってくると、頭皮環境も不衛生になりがちです。
オカダは美容師なので、「髪のケア」はもちろんのことながら、「頭皮ケア」についても相談を受けることが多いのですが、夏に時期におきやすい「頭皮トラブル」についてちょっとご説明させていただこうかと思います。
皆さんご存知のとおり、頭皮と顔の皮膚というのは一枚の皮でつながっています。
なので、「頭皮マッサージをすることで顔のリフトアップにもなる」ということもいえて、先日の 夏に使いたいサロンメニューの勧め という記事も書いたのですが、夏の時期におきやすい頭皮トラブルにも関係があるので少し説明を加えます。
自分の頭皮の肌質をご存知ですか?
お顔の肌質というものが一人ひとりあるように、頭皮の肌質というものも一人ひとり実はあるんです。
女性はスキンケアなどに詳しいと思いますが、男性の方も全員が全員アブラが多くなるわけではないんですねー。(念のため)
よく「Tゾーン」と呼ばれる、額から鼻筋のTの字になっているゾーン(そのままですね)があるのですが、大体そのTゾーンと頭皮の肌質は似ている といわれています。
なので、乾燥肌の人は乾燥に傾きやすく、脂分が多くなりやすい方は頭皮も似たようになりやすい。と、いうのが基本的なところで。(そのときの体調によっても変化しますが基本的な肌質の話)
あとは、普段食べている食べ物や元々の体質、そして加齢によっても同じ体でも変化が起こってくるので、一概には同じとは言えませんが、女性は歳を重ねるごとに乾燥に傾きやすく、男性は脂分過多になりやすい傾向があります。(30代から40代に掛けて変化がおきやすくなるそうです)
(分かりやすくいうならば、男性だと加齢による臭いなどが気になる年代には、確実に体は変化していますね。)
頭皮のかゆみの原因はシャンプー?
よく、夏になると出てくるのがこちらの相談で。
「最近頭皮がかゆいんだけど、何が原因ですかね??」
というご相談。
真っ先に皆さんが思い浮かぶのが、
毎日頭皮(地肌)を洗っている「シャンプー」が合っていないから??
ということですが、僕からは
「それもひとつの原因として考えられます」
という風にお答えしています。
美容のプロとしてあるまじき回答と思われるかもしれませんが、なぜこんな曖昧な答えになるかというと、
「考えられる原因はひとつじゃないから」なんです。
確かに、直接頭皮につける「シャンプー」が肌質や頭皮の状態にあっていないパターンも考えられます。
男性の方のなかには、汗のかきやすいこの時期は脱脂力が強いシャンプーを好んで使う方もいらっしゃるので、「頭皮の脂分のとりすぎで乾燥してしまっている」パターンの方もいらっしゃるのですが、
あとは、忙しい方でありがちなのは「睡眠不足」や「乱れた食生活が原因」の方もいらっしゃるので、
美容師だからといって、「このシャンプー使ったらよくなりますよー」なんて簡単には僕は言いません。頭皮の状態を見せて貰って、しっかりお話を伺ってからでないと責任を持った判断は出来ません。
寝不足や食生活の乱れが原因でそうなってしまっている方は、例えシャンプー変えても少しは良くなるかもしれませんが、原因の部分では変わりません(頭皮の刺激は少なくなると思いますが)。なので、
「まずそこを改善をして様子をみていきましょう」
と、お伝えさせていただいています。なんだか少し偉そうですが、悩みを相談していただいた以上はプロとして中途半端には出来ませんから。
そして、お客様とそういったお話をしていて結構多い割合でたどり着くところが・・・
ここに注意してみると良くなるかもというお話を次にしていきます。
流し残しorすすぎ足りていない方が結構多い。
皆さん、「意外~」という反応をするのですが、これって結構重要なんですね。
これは女性に多いのですが、「トリートメント」や「リンス」といったインバスタイプ(洗い流すタイプ)のトリートメントの流しが足りていないことで、頭皮がかゆくなってしまうパターンが多く見受けられます。
特に、髪が長い方、ミディアム~ロングの方で、襟足がかゆくなりがちな人はこのパターンが多いので特にご注意を。
この「洗い流すトリートメント」タイプって、「どこまで流したらいいのか分からない」という疑問も多いのですが、これに対する答えとしては
「しっかり流したほうがいい」です。
「せっかくつけたトリートメントが全部流れてしまうからちょっと残ってるくらいが~」という都市伝説は気にしないで、しっかりとすすいで下さい。
目安としては、
いつものすすぎの時間+「30秒~1分余計にすすぐ」
ぐらいがいいと思います。どうでしょう。
このくらい十分にすすぎの時間を設けることが出来れば、いつも髪に「ぬるぬる感」が残っている方は、残らないくらいにすすげるはずです。
十分すぎるくらいしっかり流して「ちょうどいい」くらいかもしれません。
残ったリンスやコンディショナーは頭皮にとっては異物。
そもそも、「リンス」や「コンディショナー」タイプのものは、「髪のすべりをよくするもの」なので、長く時間を置いても髪の毛が修復するものではありません。
なので、もしリンスやコンディショナータイプのものがすすぎ足りずに頭皮にも残ってしまっていたら、「髪のすべりを良くするもの」ではなく、頭皮にとってはかゆみを発生させてしまう「異物」になってしまいます。異物を感じると体が反応するように人間の体は出来ています。
なので、ここでは「女性」で「頭皮がかゆい」という方がいらっしゃったら、もう一度「洗い方」や「すすぎ方」を確認してみることをおすすめします。
※ちなみに髪のダメージ補修や修復作用のある「トリートメント」もすすぎはしっかり流していただいて結構です。トリートメントも頭皮に残ってしまえばおなじく「異物」になってしまいますので。
自分の髪質や肌質にあったものを使うのが一番ですね。
「シャンプー」や「トリートメント」も市販で買えるリーズナブルなものから、美容院で買える自分にあったものまで、たくさんあって、何を使用したらいいのか迷うかもしれませんが、意外と盲点だったり重要なのが今回書いたような「洗い方」や「すすぎ」だったりしますから、心当たりのある方は是非参考にしてみてください。
髪質や肌質も一人ひとり違うので、「わたしに何が一番オススメですか?」という答えは、当たり前ですが一人ひとり違ってきます。そして、市販でオススメのシャンプーはありません。(長くなるのでまた後日これについては書く予定です。)
自分の肌質に合ったシャンプーを選びたい方は、是非一度オカダにご相談下さい。
それでは。
オカダ アキヒロ


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