こんにちは。スタイリストの岡田です。
昨日は火曜日でサロンがお休みでしたので、以前勤めていたサロンの後輩である石山君にお誘いを受け、「女子高生ミスコンファイナル」のヘアメイクのお手伝いをしてきました。
会場は渋谷ヒカリエ9Fのヒカリエホール。
ヒカリエホールでは前のサロンでのヘアショーで、スタイリストとしてのカットステージに出させて貰った以来の仕事になります。約2年ぶりの仕事です。なんだか懐かしいです。
この仕事の依頼を受けるまでは、このような女子高生のミスコン的なイベントがあるのを知らなかったのですが、プリクラ機と連動して女子高生が参加が出来たり、アプリから投票が出来たりと、なんだかすごい時代になったものです。
僕が高校生の頃に世に出てきた「プリクラ」がここまで進化してこんな時代を作っているんだなぁと、いきなりの年齢差を感じてしまったのですが、イベント自体は全国の女子高生の頂点を決めるイベントで、岡田も参加した「サロンモデルアワード」(以下SMAJ)のようなイベントでした。
協賛も、AVEXで、グランプリ獲得者にはモデル事務所に所属できる権利が得られるということで、SMAJでグランプリファイナルで残ったときもそうでしたが、なんだかこういったコンテストに縁があるんだなぁとしみじみ。今回は出場者というのではなく、ヘアメイクということで意味合いは違ってきますが。
以下,岡田なりの独断と偏見でブログを書いていくわけですが、ここで強調しておかなければいけないのは岡田は「ロリコンではない」ということです。実年齢が30歳を越えているので、「女子高生」というワードは僕のことを知らない人が読んだらちょっとした「犯罪臭」がしてしまうと思うので、そこはまずはじめに言っておかなければなりません。笑
ヘアメイクとしての仕事です。それでは本題というより感想になってしまいますが続けます。
(コンテスト前のバックステージなので、ヘアメイクの様子を少しだけ載せておきます。)
「女子高生の日本一を決める」とか、「ミス○○」とかってなると必ず出てくるのが、「もっとかわいい人知ってる」とか、「私の友達の○○の方がかわいい」とかっていう反応です。
ネットならではなのかな、匿名性の高いSNSとかでのちょっとした批判というか、やっかみというか、そういったものって必ず出てくるのですが、まずそういったコメントに対して僕が思うのは、地区大会を勝ちあがり、今回ファイナルまで登り詰めたファイナリストの彼女たちは、もちろん全員かわいい。だけど、みんな決して「かわいいだけじゃない」ということ。
彼女たちの「セルフプロデュース力」というものでしょうか、大人よりもよっぽどしっかりしてる印象がある方もいましたし、さすがファイナリストのみなさん、女子高生のまだまだ幼さの残る中、人として一本しっかり芯のあるような、肝のすわっている感じの印象でした。
そして、「コンテスト」というものには、勝敗がつきます。つまりは勝つものがいれば負けるものもいる。それは「コンテスト」という形式上仕方の無いことです。
それを「コンテスト」という図式のみで考えるなら、「グランプリ以外は敗者」なのかもしれませんが、僕はファイナルに残っただけでも素晴らしいことだし、そこに至るまでの努力ややったことというのは決して無駄ではないし、例え勝てなかったとしてもネット上の「私の友達の○○」よりもずっとずっと彼女たちの方が輝いていると思います。
ステージ上の彼女たちは、誰一人欠けることなく全員が輝いていて、とてもまぶしかったです。
人生が100年あるとすれば、まだまだ人生の4分の一も生きていない彼女たち、社会にも出ていない女子高生の彼女たちにこうしてコンテストとして競わせるということは、「教育上」としてどういった影響を与えてしまうのかは僕には分かりませんし、それに対して色々な意見があると思います。
しかし、きっとファイナルに残った彼女たちが回りの女子高校生を始め、回りのたくさんの人たちに与えている『○○みたいになりたいといった「夢」』や、『回りの人たちに与える「希望」』といった良い影響のほうが、僕にはもっと価値があるんじゃないかなと勝手ながらに思います。
そして、ファイナルに残ってステージに立っている時点で、年とか経験とか関係なく、彼女たちは素晴らしい人生を送っていると思うんですよね。居酒屋で会社の愚痴ばっかり言っているサラリーマンよりずっと立派なんじゃないかと。
ステージが始まる前にバックステージで彼女たちを見ていると、明るくて、元気で、一見何も悩みが無いような、いわゆる「キャピキャピした女子高生」のように思えた時もありましたが、表彰後に帰ってきた彼女たちは、悔しくて立っていることもままならない子がいたり、お互いに称えあって泣きじゃくっていたり、これが「青春」だなぁーって感じがしました。
そして、僕たちの「美容師」や「ヘアメイク」という存在は、「きれいになりたい」とか「かわいくなりたい」という目的をかなえる為だけの仕事だけではなく、たった一瞬でもいろんな人たちの人生に寄り添い、支えてあげられたり、何か手助けをしてあげられるいい仕事だなと改めて今回感じることが出来ました。
みんなにグランプリをあげられたらどれだけいいんだろうと。
もちろんコンテストなので、勝つ人もいれば負ける人も出来てしまいますが、彼女たち全員の「これから」が楽しみです。「負けたことがいつか財産になる」と、スラムダンクの湘北に負けた王者、山王の監督が言ってました。
もう、予選を勝ち抜いて、いろんな試練を乗り越えて、今日このステージに立っている時点で、きっと未来は明るいと思います。この先何が待ち受けていても、きっとこの経験が助けてくれると思います。
彼女たちが成長して自分が美容師をしていたら、また一緒に仕事が出来たらなぁと、思いました。これまで頑張ってきた彼女たちに仕事をとってこれるように、美容師として自分も頑張らなければと背筋が伸びる思いです。
グランプリをはじめ、様々な賞を獲った皆さん、おめでとうございます。残念ながら、グランプリや賞を逃してしまった皆さんも、僕的には皆がグランプリです。
イベントに参加されたみなさま、イベント関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。
誘ってくれた石山君、ありがとうございました。
ヘアメイクさせてもらった現役女子高生の彼女たち、またいつかどこかで会いましょう。
※最後になりますが、僕の拙い文章力のせいで読む人によっては上から目線に感じてしまう部分があるかもしれませんが、皆さんに敬意を持って書かせていただいています。もしそう感じてしまった方、申し訳ありません。上手く書けるよう努力していきます。
それでは。
岡田 彰大


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